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~激動の2020年を考える~(3)アメリカ大統領選の衝撃~|迷想日誌

2020年の最大の出来事は、新型コロナ・パンデミックのさ中に実行されたアメリカ大統領選の大混乱といえるでしょう。
南北戦争以来の国家的いや世界的非常事態です。パンデミックが郵便投票の激増につながり、結果として「深い疑惑の大統領選」となってしまいました。

なぜこれが「最大の出来事」なのか…世界最強で民主主義先進国であるはずのアメリカ合衆国存立の根幹をなす選挙投票が、様ざまな疑惑まみれでは、まったく信頼がおけない存在となるからです。
開発途上国の大統領選と変わらず、「操作された選挙」との見方もあります。

日本の唯一の同盟国であるアメリカの代表者が、仮に透明で保障された民主的選出を経ていないとすれば、日本ばかりが世界の未来にも暗い影を落とすことになります。
先進国で実施されたはずの選挙にもかかわらず、途方もない杜撰さが浮き彫りとなり、正直にいって大きな衝撃が走りました。

そして、アメリカ国内が騒然としています。疑惑まみれ大統領選の結果を認めない陣営が、不穏な動きを見せ始めているのです。
仮に大統領選の結果が覆ったとしても、逆にこれを認めない陣営の怒りが噴出するでしょう。
アメリカ国内は、今後しばらく分断と暴動のるつぼに陥っていくのではないでしょうか。それとも、考え過ぎでしょうか?

天秤がどちらに傾くにしても、この非常事態によってアメリカの国力は低下していくはずです。
近い将来、国内総生産(GDP)でも世界1位を明け渡すことが予想されます。
アメリカの経済力を含む国力全体が相対的に弱体化していくことになると、安全保障の多くの部分を頼っている日本の立場も危うくなります。
アメリカには、この危機を何とか乗り越え、再び世界に君臨してもらいたいと思います。

あと少しで終わりを告げる激動の2020年は、白人系のダメージが桁違いに大きいことが特徴の100年に1度の新型コロナ・パンデミックに襲われて始まり、そして独立以来のアメリカの大混乱とクラーケン放出でピリオドを打つことになりました。
次の場面に移る2021年は、世界が大転換期を迎えるかもしれません…

労働新聞編集長 箱田 尊文

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