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大丈夫か?日本の安定と平和|迷想日誌

新年おめでとうございます。令和2年がスタートしました。
今年は、働き方改革がさらに深化し、また新たな規制が作られることになるでしょう。
その働き方改革については、今年も進捗状況に対応して分かりやすい報道に努めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

最近気になるのは、海外情勢の大変化です。
とくに戦後長期間にわたり推奨されてきたグローバリズムが、主要国で次々に否定され、ナショナリズムが復活していることです。
今後、世界のナショナリズムはさらに強化されていくのでしょうか。日本の経済社会も大きく揺さぶられていると思います。

たとえば、アメリカのトランプ大統領による経済社会政策です。
大統領選のさ中からアメリカ・ファーストを訴え、その公約通りにこれまで様ざまな面で外国との間の「障壁」を高くしてきました。
その結果、株価が連日過去最高値を更新するなど、経済は絶好調となっています。トランプ大統領再選の見方も強くなってきました。

ヨーロッパでは、グローバリズムの象徴的存在であったドイツ主導のEUの信頼性が崩れ始めています。
このため、ナショナリズムに回帰したイギリスのEUからの離脱が確実となりました。
その他のEU諸国も国内情勢の変化によっては、イギリスに続くケースが出てくるかもしれません。

一方で、イデオロギー対立も再び深刻化してきました。
米中貿易摩擦は本質的に社会体制の違いによって生じたと考えられ、この対立は今後も長く続くとみられています。
どちらの社会体制に優位性があるかが問われているのかもしれません。
また、極東では、イデオロギー対立から派生する情勢不安が広がっています。

そのような世界のなかで、日本は、かろうじて比較的安定した平和が続いています。
株価もようやく上昇を始めました。足りないのは、数パーセントの経済成長です。
しかし、世界情勢の大変化をみれば、令和2年がこのまま安定を享受できるのか不安がよぎります。
アメリカ・イランの武力衝突も始まってしまいました。
新春に当たり、世界に致命的な対立が起こらないよう祈念したいと思います。

労働新聞編集長 箱田 尊文

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