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金メダルが要らないならエンタメダルを贈呈させてくれよ

UNISON SQUARE GARDEN になりたい!と思った。

このなりたいというのは、ユニゾンに入りてぇというのもそうだが、ユニゾンのようなマインド、モードで人間を全うしたいという意味でもある。
つまり、ユニゾン「のよう」になりたいのだ。
このバンドマンは私のヒーローだとかスターとか指針だとかというのは色々あるが、なりたいは初めてでした。
私もついにバンドマンになる時がきたか。

このnoteは、Catcher In The SpyというUNISON SQUARE GARDEN5枚目のアルバムを引っ提げたツアー、
から10年経ちました。そのタイミングで、完全再現として回られたツアーに行ってみたら、私がユニゾンに出会えた必然的な意味に辿り着いてしまった気がしたのと、このツアーを通して芽生えた、ロックバンド万歳!の域に留まらない個人的見解が自分ウケ抜群なので記事にしています。




__ Catcher In The Spyはあまりにもエンターテインメントであった。

きっかけは偶然だとしても、選んだそれはどれも必然的な事実だったのだという悟りを開いた最近の私。
これ、ユニゾンにも言えるなと。
10年目にロックを確立して、またその10年後に当時のロックに立ち返った、今。
そもそもユニゾンがロックバンドを選んだことも、全て偶然の事実ではあるが、ユニゾンのアイデンティティを高めたであろうこの過程は必然であったように思う。そして、この3人で三重奏のロックバンドを始めたことは結果として、必然の始まりであった。
そして、やはり、結成当初の彼らに音楽の専門知識がなくて良かったです!!
だからこそユニゾンが考えるポップ・ロックを形成できたわけだし。

がむしゃらな冒険家ことユニゾンはその後の未来(幸せになる準備ができた未来)で、「結局」僕らが勝利しちゃうからって全てわかっていました風に口にしちゃうあたり、必然である。

私はこのツアーを2回見れた。
1回目は、UNISON SQUARE GARDEN というアーティストが、ロックバンドと呼ばれるジャンルでキャリアを重ねる選択をしてくれて良かったと思った。
そして2回目は、ユニゾンに出会ったきっかけは偶然だが、こうやってツアーに行ったり音楽を聴いているのはCatcher In The Spyによって引き合わせられた必然なのかもしれないと真剣に考えることになった。

斎藤宏介「10年前の僕たちにケツを叩かれているような。眠っていたものが目を覚ました気持ちになる。」
本人もこのアルバム、ツアーを通して再確認できたものがあるという事実がとにかく最高すぎた。

私のぐちゃぐちゃな理想もユニゾンの爆音の中に詰まっている。だ か ら、なりたいと思った。
“桜のあと”のラーラララーって身振りしてる時は私もユニゾンになれた気がした。なので、五重奏!

Catcher In The Spyはエンターテイメント
斎藤宏介の抑揚に合わせて挙動まで振り切ってしまうぐらいに。
ロックの拳で黙らせ、操ったと思ったら

この音が届くならなんてことない魔法もちょっとぐらいは信じられるかな
3,2,1でハレルヤ

to the CIDER ROAD / UNISON SQUARE GARDEN

ロックバンドのなんてことない魔法が、明日を生きれるくらいには、ありえない不条理は吹っ飛ばしてくれる。

これができるのは、きっと自他ともに認識の合致ができるであろうユニゾンのポップスという揺るがない土台の玄関があって、そこにどれだけゴツゴツしたロックンロールが殴り込んできても客を躍らせてしまうエンタメ性。

これが確立されたであろうCatcher In The Spyはエンターテインメントである。


≒SixTONES

エンタメの定義の意義とは?

不意にSixTONESを思い出した。

SixTONESも、自分たちが考える面白いことを、”俺らのやり方で”その原石を投下する集団だ。

ユニゾンは一から自分たちで創るのに対し、SixTONESは土台があるという違いはあるが、彼らは求められたものを自分たちの色として磨きをかけるのが特段上手い。
どちらもグループという母体に個々のアイデンティティが根付いているのだ。

ユニゾンは一から〜と書いたが、ソングライターは田淵智也、出来上がった詩に声色をつけるのは斎藤宏介。
多少無理矢理な論理に聞こえるかもしれないが、ここでは、SixTONESと斎藤宏介をニアリーイコールな対称として捉えたい。
両者ともに、もらった詩・メロディに従順に声色を乗せているだけではないだろう。
顔が見える特定の相手のために制作された作品、言葉を自分(たち)のバイブスとして落とし込み、細分化する。

ショーウインドウに並ぶ僕ら
代替不可であれよフィギュア
あるがままで

フィギュア /  SixTONES

新しい衣装を待ち侘びて、今日もショーウインドウで息を潜める。
ニアリーイコールな彼らが見据えるのは、彼らを煌めかせる衣装ではない。
自分に着られるために生まれたんだという無二の運命に変える。そんなアイデンティティを宿らせることだ。


ゴツゴツして美味しそうなロックンロールは”Catcher In The Spy”の味

イントロで嬉しさのあまり飛び跳ねることはあるが、この日は脳が曲を察知するよりも先に本能的に浮くことを求めていたのか、気づいたら飛び跳ねていたし、跳ねながら曲を認識していた。
一聴で通じるロックバンドの強さと、御三方の遠方願望を派手にぶち込んだおかげで生み出された重低音の強さ。
だからただ音が強いだけじゃなく、明日が上向きになるぐらいの優しさも持ち合わせていたりする。

つよくてやさしいユニゾンスクエアガーデンのつよさの芯の原点。




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