見出し画像

専門分野の基礎知識を相互に“開く”と、仕事の景色がちょっと変わる気がしませんか

画像1

事の発端は、この↑Facebookへの投稿でした。思いつきで書いたんですが、コメントやメッセでいろいろご意見をいただいて、ちょっと真面目に考えて見たんですよね。そしたら、これって、けっこう画期的な何かをもたらせるんじゃないかってことに気がつきました。

そもそも僕が日頃携わってる広告やサイト制作、企業やプロダクト、サービスなどのブランディングって、基本的には複数の異業種による協業で成り立つ仕事です。

僕らコピーライターは企画やコミュニケーションの設計、言葉の表現などの専門家として、デザイナーなら視覚表現やUIの専門家として、カメラマンなら写真の専門家として、エンジニアならWEBやシステム周りの専門家として……各自の専門分野の知恵と技術と勇気を持ち寄って、一体感を出しながら、さまざまな課題解決に立ち向かっていくわけです。

でも、一方で多くの現場では、「餅は餅屋」みたいな不文律というか、空気感みたいなものもあったりします。つまり、コピーライターはあんまりデザインに口出さなかったり、デザイナーは渡されたコピーを流し込むだけだったり……いや、僕がここ数年関わっているチームでは、そこまで雑なことはないですけど、そういう距離感はあったりしませんかね。ひとつの会社に複数の職種がいるような環境でさえ、そんな空気感があったりなかったり……

これって、相手に対して気を遣っていると言う側面もあるんですが、一方で、「いや、デザインは素人なんで……」とか「コピーとか文章は専門外なんで……」みたいな感じで腰が引けてしまっている部分も少なからずある気がします。

もちろん、それ故に自分の専門外の仕事を、専門家に依頼するわけですが、とは言え、例えばコピーの仕事をする人間であっても、グラフィックデザインやUIデザインの基礎を知っておくと……これはけっこう優位に働くはずなんですよね(自分の書籍でもライティングとUIの話書いてますけど、言葉もUIの一部だったりはするので)。

同時にデザインを依頼する側に立ったときも相談内容の解像度も高まりますし、何より、自分とは異なる専門分野の仕事に対して、正しい敬意の払い方が体得できるようになる。そしたら、失礼に当たるような値引き交渉もなくなっていくじゃないですか。

この手の話って、WEB開発系の世界であれば、デザイナーとエンジニアの間でも議論されてきたことだと思いますが、もういっそ、いろんな職種間でカップリング組んでお互いに基礎知識を教え合っちゃえば、もっとハッピーになるんじゃないの?って、思ったわけですよ。あくまでもそれぞれの相互理解を目的とした基礎知識の共有でいいんです。別の専門分野でプロとして仕事ができるようになる必要はないし、それで仕事の取り合いにはならないでしょ? 今時ノウハウなんて大事に金庫にしまっておいても一円にもならないじゃないすか。むしろ想像すればするほど、メリットしか思いつかないなって。

異なる専門分野のプロ同士が相互に基礎知識をシェアし合うと……
 ・自分の専門分野の仕事をする上でも知見やクオリティが高まる
 ・発注者として解像度の高い依頼ができるようになる
 ・異分野の仕事に対して正しい敬意とお金を払えるようになる
 ・教える側に立つと自身のノウハウの体系化・言語化がはかどる
 ・教えた相手には「自分ができること」をより深く伝えられる機会になる
 ・「え、そんなこともできるんだ!」で、仕事のやりとりが活性化する
 ・協業者同士がもっと仲良くなれる

ね?なんかピースな予感がしてくるでしょ?
僕自身、長いことIT、WEB周りの方に対してライティングの講師やってきてるので、漠然としたイメージはあったんですけど、整理してみると、本当に良さそうだなと。でも、僕一人ではなかなか走らせにくそうなんですよね。ってことで、ご興味がある方、一枚噛みたい方……もしいらっしゃれば、お気軽にご連絡ください。枠組みからつくって実験していきましょうぜ。

株式会社Rockaku 森田哲生
info@rockaku.jp


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?