日記随想:徒然草とともに 2章 ㉒
29段では、古い文反古を整理したり、破り捨てたり、あるいは懐旧の想いに浸ったり、生きている間にだれしも一度は経験したようなことを読み味わったが、最近は手書きの文より、電話やネットで片付くことも多くなり、さらに増える一方の書類のたぐいはシュュレッダーという便利なものがある程度片づけてくれる時代になっつた。これを喜んでいいのか、残念に思うのか、わけもわからないうちに、歳月はどんどん経つことばかりは今も昔も変わらない。
あれこれ感慨を抱きながら、30段に進むと、結局今も昔もさし