見出し画像

袋麺選挙スペシャル・インタビュー

「みなさんは袋麺と聞いて何を思い浮かべますか?」

「サッポロ一番みそラーメン」
「まあ、そうでしょうね。これは誰でも一度は食べたことがあるのではないでしょうか」

「マルちゃん正麺」
「そうですね。これは出ると思ってました。一時期これは革命的とまで言われた商品ですね」

「揖保乃糸」
「なるほど。そうきましたか。素麺もありということですね」

「出前一丁」
「ああ、それもありましたね。これも袋麺の故郷と言っていいでしょう」

「ベビースターラーメン」
「なるほど。言われてみればそれも袋に入ってますね。これは私も勉強になりました」

「サッポロ一番塩らーめん」
「そうですね。これは最初に同じシリーズの物が出ていますので。塩を忘れては困る、ということでしょうか」

「十割そば」
「なるほど。和そばもありましたか。人が変われば意見も変わると、こういうことでしょうか。なるほど。十割とは徹底されてますね」

「こうしてみると、一口に袋麺と言っても、実に様々な系統があるんですね」

「エースコックのワンタン麺」
「なるほど。まだまだ欠かせないところがありましたか。貴重な意見をありがとうございました」

「藤原製麺のえび塩ラーメン」
「ほー、まだありましたか。これは絶品だという意見です。私も試してみようと思います」

「tabeteのだし麺」
「へー、そういうのもあるんですか。どの味がおすすめでしょうか。ああ、そうですか。食べてみろと。まことにごもっともな意見ありがとうございました」

「こうしてみると、袋麺だけで私たちの食卓を占めていくこともできそうですね。ところであなたはいつもラーメンを食べていると思うんですが、人気はこれからも続くと約束されるんでしょうか」

「ラーメンもいいけど、健康にも気を配りたいと思います」
「なるほど。わかりました。そういう答え方をするんですね」
「えーっ……、何がわかったんでしょうか?」
「そうですか。ラーメンはいいということがよくわかりました」



笑むほどにごっつ旨かぁマルタイの
袋ラーメン食べて寝るっちゃ

(折句「エゴマ豚」短歌)


#短歌 #折句 #言葉遊び #ショートショート #ラーメン

#小説 #袋麺



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?