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オーバー・ヘッド(IQ2800)

 プレミア・リーグからすごい男がやってきた。何しろ頭がでかかった。サイドからのクロスに飛び込んで得点するのが得意の形だ。クロスの精度が多少わるくてもお構いなし。その巨大な頭で常に競り勝つことができた。毎回同じ形でゴールを量産して当然のように得点王になった。その得点数は桁違いだった。

「サッカーは足でするもの」協会で問題視されてルールが改定された。
 ヘディング・シュートが禁止になり得点パターンは激変した。昨シーズンと同じように彼は得点王争いを独走している。サイドからのカットイン・シュートがわかっていても止められないのだ。
「やっぱり上手いなあ」

#掌編小説 #小説 #裏切りの街

#エッセイ #姿勢 #多様性


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