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美味しげな匂いを拾った

この街の出前迅速競い合う歩道の上の自転車レース

道を歩いていると
どこからともなく美味しげな匂いがする

どこかのお店からだろうか
その辺の普通の家からだろうか
美味しげだから本当に美味しいとは限らない

だけど美味しげな匂いは僕を高く持ち上げて
愛すべき世界のことを思い出させてくれる

多くを望みはしない

ご飯とのり それくらいあれば幸せだ

駆け上がるエスカレーター7階へ配達員の四角いリュック



#詩 #短歌 #自転車 #日記 #エッセイ

#詩歌・エッセイ #フードエッセイ

#明石のり


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