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隣の宇宙人

 時々微かな音を聞いた。気配のようなものを感じることはあった。それ以外は常に意識の外にあった。例えばそれは、ずっと遠くにいる野生動物、別の銀河に生存する宇宙人のようなものだった。
(マイクを持った人たちが突然たずねてくる日までは)
「普段から何か変わった様子はなかったですか?」
「いいえ。特にこれと言って……」
 まさかそんな恐ろしいことがあったなんて。
 ああ、かみさま!

犯人は
一本角の
鬼だとか
まさか隣に
住んでいたとは

(折句「バイオマス」短歌)

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