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国際ロボット連盟、2024年のロボットトレンドトップ5を発表

2024年2月15日、国際ロボット連盟(IFR)は、2024年のロボット業界の展望を決定づける上位5つのトレンドを特定し、発表した。
 
第一に、人工知能(AI)、特に生成型AIの出現により機械学習の統合が拡大し、より直感的なプログラミング・インターフェースと予知保全機能が可能になる。この傾向は、特に自動車部品製造のような産業において、ロボットの性能を高め、ダウンタイムコストを大幅に削減すると予想される。第二に、協働ロボット(コボット)は、センサーと視覚技術の進歩を活用して、人間の作業者とともに安全に作業する新たな用途に多様化。コボットは溶接などの作業に使用されることが増えており、生産性を向上させながら労働力不足に対応している。第三に、モバイル・マニピュレータ(MoMas)は、機動性と器用さを兼ね備え、様々な産業でマテリアルハンドリング作業の自動化に利用されつつある。第四に、デジタル・ツイン技術は、シミュレーションと予測のための仮想レプリカを作成することによって、ロボットの性能を最適化するために利用されている。最後に、ヒューマノイドロボットは、様々な環境で多様なタスクを実行するために進化しており、柔軟性と既存のインフラへの統合を提供している。これらのトレンドは、産業界全体でロボット工学の応用が進化・拡大し続けていることを裏付けている。
 
IFRは、2022年に世界中で稼働しているロボットの台数が約390万台という新記録を達成し、平均ロボット密度(1万人当たりのロボット数)は151台に上昇したと報告している。
 
出典:
2024年2月15日付 International Federation of Robotics Press Release(英語)
https://ifr.org/ifr-press-releases/news/top-5-robot-trends-2024 
2024年2月15日付 The Robot Report(英語)
https://www.therobotreport.com/top-5-robotics-trends-for-2024-according-to-the-ifr/