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アメリカ特殊戦闘部隊隊長の半生を綴らせてくれ


俺の名前はR。

生まれてすぐ捨てられた俺は、アメリカはテキサス州の孤児院で育てられた。

5才になり、周りのやんちゃな連中と窃盗を繰り返す日々。ある日、超高級車のトランクに異彩を放つギターを見つけた。直観的に「ヤバい!」と感じたのだが、連れの強引な誘いを振り切れず、盗んで逃げた。。

これが不幸の始まり、すべてはこのギターから人生の歯車が狂い始めた。。


伝説のギター「セシール」

盗んだギターは「セシール」と呼ばれる伝説のギターであった。軽く15億$は超える代物だ。

持ち主はあの西海岸のドンこと「D.ニコラス」だった。。最悪だ。。

悪い事は続くもので、びびった連れは「セシール」を俺に託し、「D.ニコラス」へ告げ口したのだ。。その後奴が消されたのは言うまでもない。。くっ、、バカが!

それから、5才の俺は、D.ニコラス率いる極悪集団「HELL Near」から逃走する日々が始まった。


独房へ幽閉

6才になった俺はある日、とうとうHELL Nearに居場所を突き止められ、ボコボコにされて独房へ幽閉された。

命があったのは、「セシール」を俺が隠していたためだ。セシールが見つかれば、俺は確実に消される。。

日々繰り返される拷問に耐え抜き、俺はひそかに脱走を企てる。

1日一食、ミソスープが与えられる。俺はそのミソスープを、日々、南京錠に吹きかけた。。

1年後、さび付いた南京錠を破壊し、脱走した。。

しかし、相手はD.ニコラス率いる極悪集団「HELL Near」だ、甘くはなかった。すぐにつかまり、また幽閉された。。

その後、穴を掘って脱走、壁をよじ登り全身の関節を外して小さな換気口から脱走、食事のスプーンを加工し鍵を作って脱走、見回りの服を強奪し脱走、などなど、何度も脱走を繰り返してはすぐに捕まる、を繰り返した。。


独房の中で、8才に、俺はなっていた。。


世界最強の男「K.デイモン」

そんなある日、屈強な男が俺の前に現れた。

名前を聞いて俺は、おどろいた、、そう、彼は表舞台には決して顔を出さない、世界最強の男「K.デイモン」だったのだ。。「K.デイモン」は、「HELL Near」の一員だったのだ。。

彼は俺の目を見て言った。

「一度しか言わん、セシールを返して、俺の下で働け」

直感で分かった、、Noは死だ。。こうなればもう、要求に応えるしかない。俺は、セシールの在りかを伝え、K.デイモンの下に仕える事になった。

それから、後悔の連続の日々が始まる。


ロッキー山脈での修行

K.デイモンは極秘裏に国家とつながっているらしく、水面下で各国の主要人を暗殺しまくっていたのだが、御年89才、どうやら後継者を探していたそうだ。。

しかし、クソジジイとはいえ、K.デイモンである、まだまだ世界一の強さを誇っていた。

すぐさまロッキー山脈での修行が始まったが、これが耐え難くつらい修行であった。。

標高8000mで毎日100Kmマラソン、腹筋とかその類のやつ全部10000回、その後にK.デイモンとの組手が始まる。

食い物は地産地消、雑草とかキノコとか虫、つまりロッキー山脈の自然の恵みだけで飢えをしのいだ。。

死んだ方がましだった、、と何度も思ったが、3年経った頃には、俺はK.デイモンをも超える強さを手にしていた。。

そう、俺は若干11才にして、世界最強の男となったのだ。


アメリカ国家お抱えの特殊戦闘部隊隊長に任命

K.デイモンを超えた俺は、ロッキー山脈を下山し、K.デイモンと共にアメリカ国家お抱えの特殊戦闘部隊隊長に任命され、3年間、世界を飛び回り秘密裏に極秘任務を遂行していった。

そう、何人もの命を、この手で葬ってきたのである。。

K.デイモンに鍛え上げられた俺にとって、もはや敵とよべる人間はいなかった。

そして14才になったころ、俺の運命を大きく変える出来事が起こったのだ。


「D.ニコラス」からの手紙

西海岸のドンこと「D.ニコラス」が、軽トラに跳ねられて死亡したのだ。。

人の死はあっけない、いとも簡単に、俺たちの主がいなくなってしまったんだ。

国家お抱えの特殊戦闘部隊ではあるが、その前に、K.デイモン並びに俺はD.ニコラスに従えていたのだ。D.ニコラスがいなくなった今、国に従う理由は無くなった。

そして、D.ニコラスの部屋からは、K.デイモンと俺に対する手紙が残されていたのだ。


“私が死んだら、特殊部隊から足を洗え、一般人として生きろ。そして地獄に落ちるまで、世のため人の為につくしなさい。最後に、色々すまなかった。ありがとう”


K.デイモンと俺に、枯れたはずの涙が流れた。そう、俺たちにとってD.ニコラスは親も同然だったんだ。あ、K.デイモンはジジイだからちがうか、まあよく関係性はわからんがとにかく泣いていた。

そこから1年間、俺たち2人は、喪に伏したのだ。。


最期

俺が15才を迎えるころ、K.デイモンが日本で株式会社を立ち上げると言い出した。

「俺達には10世代先まで養える資金がある。これを元手に、ジャパンでジョブしないか?Rよ。」

日本、か。各国を飛び回っていた俺たちは28か国語しゃべれるから問題ないが、なぜ日本なんだろう。まあ、このまま喪にふけるわけにもいかない、やってみようか。

「OK.Kデイモン、ジャパンで、世のため人のためにジョブしよう。」

「?デイモン?おいデイモン!しっかりしろK.デイモン!!デイモ――ン!!」

K.デイモンは、安らかに息を引き取った。。多分老衰だ。。


弔い

一晩中泣き散らした、K.デイモンは俺にとって唯一無二の兄弟のような存在だったから。80才位離れてるけど。。

あの時ギターを盗んでいなければ、修羅の道を歩むこともなく、大切な人を失う事もなく、普通に暮らせていたんだろうな。。いや、こんなこと考えてる場合じゃない。K.デイモンを弔わねば。

K.デイモンの部屋を掃除していると、手紙でも出てくるかと思ったが、クセの強いエロ本しか出てこなかった。。死ぬつもりなんて毛頭なかったんだろうな。

K.デイモンはクセの強いエロ本と共に、西海岸へ埋葬してやった。ありがとう、K.デイモン。先に地獄で待っててくれ。


ボランティア活動にむけて

数日後、俺は日本を訪れ、K.デイモンの意思を引継ぎ「株式会社 特命工作員R」を立ち上げたのであった。

ホームページは一応完成したので、依頼はそこから受けようと思ってる。是非、ブックマークしておいて欲しいと願う。

https://mission-ro.com

ボランティア活動を通して、世の役に立ちたいと思っている。

友人に代筆を頼んでの、なんとも情けない申し出だが、どうか、よろしく頼む。

                     特命工作員Rより

                     代筆:ロビヲ  


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