見出し画像

アンコンシャスバイアス=見えない偏見はどこからやってきた?|イベント告知|シンデレラは晴れ女!?雨女!?

「アンコンシャスバイアス(unconscious bias)」
という言葉を、聞いたことはありますか?

見えない偏見という意味で、例えばある職業の人をみて「この人は教師だから、たぶんくそ真面目なんだろう」と決めつけたり、「女性だから体力がないはずだ」や、「男性だからつらくないだろう」と、属性によって過去の刷り込みや経験から、無意識に判断してしまうことを指します。

きたる12月4日(土)5日(日)、ロバート下北沢にてイベントが開催されます。

シンデレラフライヤー表1119_アートボード 1

そのテーマとなるのが「アンコンシャスバイアス=見えない偏見」。

アンコンシャスバイアスについて、偏見の種を植えているであろう古典童話「シンデレラ」を題材に、アーティストが作品制作を通して再考をおこない、より自由に生きやすい世の中へ一歩近づくことを試みるイベントです。
さらに来場者も含めてアンコンシャスバイアスについて語る場も設け、「見えない偏見」への理解を深めていきます。

わたしは、アンコンシャスバイアスという言葉を、イベントの告知を通してはじめて知りました。
その言葉を聞いて、わたしがふと思い浮かんだこと。

わたしは日本生まれ日本育ちの在日朝鮮人三世なんですが、名刺交換をした時とかに、「日本語すごくお上手ですね。」と言われるとウッとなったり、だれかとご飯を食べにいってお味噌汁を飲んだ時に「は〜日本人に生まれてよかったね〜」と言われるとウッとなったり。(たぶんこれが、「日本に生まれてよかったね〜」だとウッとならない。)

直接的な偏見や差別をぶつけられることはそうそうないけれど、日本語で働いている外国人は海外かやらやってきた存在であるという小さな偏見や、在日という存在が透明になった時に、ウッとなるんだと思い至りました。でも、わたしにそう声をかけた人に、悪意はまっっっっったくありません。これが、見えない偏見と言われる所以なのかもしれません。

これは、わたしがアンコンシャスバイアスを受けたと感じるものたちですが、自分が逆にやっていることも、おおいにありそうです。「この人を支持している人たちは、頭が凝り固まっている人たちに違いない」だったり、「このコンテンツをすきな人たちは過激な考え方を持つ人たちだ」だったり。

ひとつの属性に、その人のすべてが集約するはずないのに、脳みそは簡単に仕分けをしたがります。
まずはそれに気づくことが、大切なのかもしれません。

でも、アンコンシャスバイアスが悪いだけのものなのか?というと、そうでもなかったり。ある種のラベリングをすることによって、仲間意識を持てたり、距離が急速に近づくこともあります。
例えば服装から、おそらくこの人はこの音楽がすきだろうと判断し話しかけると、まさに会話が盛り上がったり。

アンコンシャスバイアスって、なかなか耳馴染みがない言葉だけど、「こういうことで最近モヤモヤしたな〜」だったり、偏見についての考察と理解を深めたい、人と話し合いたいという方は、ぜひぜひ!参加してみてください。

●イベント詳細●
「シンデレラは晴れ女!?雨女!?」
古典童話シンデレラを題材にアンコンシャスバイアス、つまり「見えない偏見」について音楽や現代美術など多様なアーティストが作品制作を通して考察します。
私たちの脳は「〇〇人は暴力的だ」とか「□□な人は能力が高い」のように人種や性別、身体的特徴から無意識のうちにその人の性質を過去の経験や知識から予測する。偏見を持たないようにしようとしていても知らずに先入観を持ってしまう自分に気付いたりもします。
見えない偏見は知らず知らずに自分たちの根底にあり、自由な考えを阻み、自分や周りの人を苦しめている気がするんです。
もはや取り除くことはできない見えない偏見を「見える化」しませんか?
普段あなたが抱えている「見えない偏見」を作品を通して可視化し一緒に考えませんか?
ーーーーーーーーーーー
〈会場〉
ロバート下北沢(下北沢駅東口から徒歩1分)

〒155-0031東京都世田谷区北沢2-30-14重宗ビル3F

〈日時〉
【Day1】アーティストによるパフォーマンス
2021年12月4日(土)
open 18:00 | start 19:00
close 22:30
【Day2】日々のもやっとセッション、交流会
2021年12月5日(日)
open 17:00 | start 18:00
close 20:00
〈料金〉
1,500円
〈ご予約方法〉
こちらの予約フォームか( art.in.progress.japan@gmail.com )まで
❶お名前❷ご予約日❸ご予約枚数をお知らせください。

プロデューサー/福田捷太郎 企画/植田響・清家愛・山本史織
主催/Art-in-Progress企画 共催/合同会社yosemic

(文/李生美)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?