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絵画展と写真展でちがうこと

個展1週間経過。折り返し地点に来た。

ご来場くださった方、図録や写真集を購入くださった方、そして作品を購入くださった方、ありがとうございます。心より感謝申し上げます。

水彩画の展覧会は、写真のときと比較して、同じようにギャラリーにいても、心理的にすごく楽でいられる。過去の写真展でこんなことはなかった。

なぜだろうと理由を考えると、いくつか思い当たることがある。

写真のときは「いつどこでなにを撮ったか」という事実確認ための説明をたくさんするのに対し、絵(とくに今回の絵)は、何の事実説明も必要がないところから来るのではないかというのがひとつ。

また写真の場合、何で(どんなカメラ、レンズ、フィルムetc.で)撮ったかということに関心を持つ人が多いというのもある。カメラ雑誌は成立するが、写真雑誌はなかなか売れないのが日本。私も機械の話は好きなほうだが、作家の技量とハードウェアの性能の境界線があいまいな話が長く続くと、乗り物酔いのような感覚になる。

あらためて、写真は出来事を伝えるのに向いている媒体で、絵画とはちがうんだと思った。

あと、境界を越えて撮影することを求められる写真の性質ゆえか、写真展では、初対面で人のパーソナルな領域に土足でずかずか入ってくるようなお客さんに面喰らうことがたまにあるが、そうではないお客さまが多いということもあるかも(いまのところ皆無)。

あとは、ギャラリーの皆さんが、丁寧に接してくださるので、単純にその居心地のよさなのかもしれない。ありがたい。

Finding a Planet」は7/14まで。今週は、まだ展示してなかった作品を加えるかも。

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