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『パラサイト 半地下の家族』を今さら観ました

どうも、タロット占い師の千景です。

今回は趣味の映画のお話の投稿です

大きなネタバレは控えますが

名作だという事で同じ年のJOKER(ホアキン・フェニックス主演)

あれと同じくらいの気合を入れて観なければ!そう思っていた作品ですが

やられましたね、心をえぐられた。


半地下の家、治安の悪い貧困層の住む地域の4人家族の息子が
ひとつのきっかけで富裕層の高校二年生の女の子の家庭教師として

身分を大学生と偽り、雇われ
そして自身の家族も次々とその豪邸に住む家族に雇われるように他人のフリをして紹介していく
流れとしてはそんな感じなのですが

半地下の家族の人間は決して頭が悪いわけではなく

むしろ博識で技能があり悪知恵も働くような一家なんですが

とにかく貧乏です

お金持ちの家族は、フィクションによくいるような性格が悪く悪辣な人間ではなく

基本的には紳士的で優しくて純粋な一家なのですが

下層市民に対してただただ無関心、そういった感じなんです。


僕らが道を歩いてるときにホームレスとすれ違ったとします

嫌な例えですが、臭いに顔をしかめて、近づかないですよね?

そんな扱いなのが半地下の家に住む一家へのイメージです


そう、“匂い”がキーワードなんです

貧困層のさらにその下にも、もっと酷い、お金どころか家も仕事も無いような人もいるわけですが

この作品の中では貧困層同士の人間が匂いを気にする描写はないんです

けれど貧しさや卑しさ

そういった物に匂いがあるとするなら

それは服や、髪や、肌や、そして生き方に染み付いてしまっているのではないか

どれだけ知識や悪知恵を働かせ、猫をかぶって着飾ったとしても

恵まれた人間からすれば鼻が曲がる様な悪臭に感じる

そういった描写がありました

そして何より心をえぐられたのは

観ている内に「自分からもそんな匂いがしているんじゃないか?」

そう感じた事です

俺も恵まれない卑しい人間なんじゃないのか?

平気で悪い事をした事もあったよな?

実際、自分があの半地下の家族の一員であったなら?


そんな心の中にズッシリと“重い石”がのしかかっている様な

苦しさと呼ぶべきか、読了感と呼ぶべきか

複雑な感情を抱かせながら終わっていく映画でした。


占い以外で、今後も映画などの映像作品のレビュー紛いの投稿もしようと思いますので

どうぞ良しなに…

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