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東京オリンピック・パラリンピック2020道路標識

2021年7月23日から8月8日まで行われる東京オリンピック2020、8月24日から9月5日まで行われる東京パラリンピック2020では、選手村や各競技場の近く、およびそれらを結ぶ道路で交通規制が行われる。それらは、大会関係者の輸送ルート、大会ルート、練習会場ルートで行われる。

大会専用に定義された標識

これらのルートには、アルミ製、もしくはメラミン製の標識が設置され、道路標示も行われる。首都高には早くからこれらが設置されていたので、気づいていた読者も多いだろう。これらは警察庁が管轄する道路標識、区画線及び道路標示ではなく、大会組織委員会が設置する。

画像1出典: 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

警察庁が管轄する道路標識、区画線及び道路標示には、大会関係者の専用レーン、優先レーンの規制がある。

画像2出典: 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

また、これらの他にも、既存の規制標識 (車両通行止め、駐車禁止など)を使った規制が行われる。

実際の設置状況

実際に設置されている道路標識の状況を見てみよう。

国立競技場の周辺は、車両通行止め、駐車禁止といった標識が新設されている。

画像3場所: 東京都渋谷区

時間制限駐車区間だった場所も、もともとの標識が白いテープで覆われ、代わりに駐車禁止の標識が設置されている。

画像4場所: 東京都新宿区

神宮外苑入り口に立つ交通標識も、大会関係車両以外通行禁止、駐車禁止も大会関係者を除く、という標識が設置された。

画像5場所: 東京都港区

選手村に通じる道路も車両通行禁止となっている。

画像10場所: 東京都中央区

画像9場所: 東京都江東区

場所によっては、大会関係者専用の駐車場が路肩に設置されている。

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大会関係者専用レーン/優先レーンは7月18日現在、まだお目見えしていないようだが、7月19日午前0時から運用が開始される。7月11日の時点で、専用レーンと思われるところに四角い標識が白いカバーをかぶって設置されているが、運用開始時にカバーが外されるものと思われる。(首都高の料金値上げも同時に開始される)

画像7場所: 東京都江東区

画像11場所: 東京都江東区

専用レーンにはピンク線の実線もすでに描かれている。

画像8場所: 東京都新宿区

尚、大会のために設置された標識は、当然一時的にしか利用せず大会終了後には取り外すため、コスト削減ということで通常サイズよりもひとまわり小さなサイズで設置されている。

大会関係交通標識は裏側に特徴

大会関係交通標識は、裏側を見てみると面白いことに気づく。規制標識は都道府県公安委員会の命令を受けて設置されるもので、標識の裏には都道府県公安委員会の管理番号 (規制番号)が記載されたシールが貼られる。(補助標識には貼られない。)

画像12注: 上は大会のために設置された標識、下は通常の標識

また、その他に設置者の名前を記した小さめのシールが別途貼られている。

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大会関係交通標識は、駐車禁止関係の標識の一部を除いて、このシールが貼られていないのである。

画像14場所: 東京都江東区

画像15注:上は大会のために設置された標識、下は通常の標識

規制標識は、設置されていても公安委員会によって許可されシステムに入っていなければ無効となる事例が報告されている。公安委員会によって許可がされている場合は必ず規制番号を記したシールを貼る、という保証もないのであるが、短期間ということもあり特別な運用になっているようである。

続き

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