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案外中級者向け?~「ウエスト・サイド物語」

自分の中で今、ちょっとしたミュージカル映画ブームである。
今回はその最高峰という呼び声も高い、1961年公開の「ウエスト・サイド物語」である。

またまた、解説は町山氏にお願いする。

このように後世の映画にも多大なる影響を与えた作品。
映像と歌と踊りが見事に融合している点、それまでのミュージカル映画以上に奥行きを作り出すことに成功している。
ダンスのキレや歌の素晴らしさは、圧巻である。

一方で、ミュージカルが苦手な人も一定数いる。
ある芸能人は「街中で突然踊りだしたり、会話の途中で歌いだしたり、そんなことあるわけないだろう」なんていう言い草でミュージカル嫌いを公言してもいる。
そう思うと、この映画ではいくつか「おいおい歌っている場合か!?」と思えるような場面もあった印象が残る。それだけストーリーがシリアスだったということもあるのだろう。その点、ミュージカル映画が苦手な人にとって最初に見る作品としては避けた方がいいかもしれない。

本作は今度リメイクされるという発表もあった。
どういうアレンジがされるか楽しみであるが、良質の映画は新たな解釈を施して新しさを注ぎ続けていくということも、リスペクトする側としての行動の一つであると思う。

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