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名優と名監督の合作~「汚名」

名優と名監督がタッグを組んで作られた名画は、どの場面を切り取っても正に絵になる。古典中の古典ともいうべき、ヒチコックの代表作の一つ。
1946年公開の「汚名」

話の主たる筋はサスペンスである。
ナチス残党とのつながりを暴かんと偽装結婚までして乗り込むイングリッド・バーグマン。秘密を掴むところまで行くも、スパイ行為がバレて軟禁状態となり、毒を盛られてしまう。スパイ行為を勧めた警察であり彼女を愛するケーリー・グラントは、どうする!

そうなのだが、やはりみどころは。主演二人の絡みである。
ケーリー・グラントはほとんどは感情を抑えた演技であり、ところどころのツンデレっぷりも見せ、見ている側をやきもきさせる。

イングリッド・バーグマンは、相手を真に愛している心情が伝わってくるような演技がすばらしい。ケーリー・グラントとの抱擁ではまさに蕩けんばかりの恍惚の表情がグッとくる。

そういった点では、二人のラブロマンスを描いているというサブの筋も見事に相まって、見ごたえを2倍にも3倍にもしているようだ。


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