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新年明けましてRoad of座の一人芝居



お久しぶりです。実体の無い団体として日々邁進しておりますRoad of座という者です。この度は新年明けましておめでとうございました。昨年の世相に関しての簡易的な振り返りを書こうとすると、どうしても根本的な文章のフォーマットまで他人の駄文と似てしまうことになるので、ここではそのような無駄は省き、僕らしいオンリーワンの駄文をしたためましょう。



非常に唐突かもしれませんが2021年、Road of座より、一つの演劇作品を公開いたします。20分弱の映像作品として作られた僕の一人芝居で、おそらくこの文章をごく少数のすき者が読んでいる頃には某動画サイトにひっそりとアップロードされているでしょう。というかこの記事の下の方にURLが載っていれば最高ですね。


昨年10月には完成していた訳ですが、動画タイトルと概要欄の書き方で僕と脚本演出の人で意見の摩擦が発生、なかなか人目に触れる形にならず、このタイミングになりました。こういうしょうもなさがすごく良いですね。


タイトルは「らーららーでぃでぃだーだーだん!!」というやつです。全くどういう意味なのか分からなくて、見る気が起こらないかもしれませんが、そこは頑張って見てください。多分見た後もタイトルの意味は分からないと思いますが、そこは頑張って我慢してください。注文が多くて恐縮です。



ところで、この作品を製作している頃と現在の僕の状況は大きく変わりました。この「らーららーでぃでぃだーだーだん!!」は、このおおはしゃぎ文集で公開されていく僕の文章が大きな下敷きになっている作品で、大変後ろ向きな人間が出てきます。というかこの文集の元ネタとなっているブログを熱心に書いていた頃の僕ですね。楽しかった思い出とか、幸せだった頃を懐かしく思って、もう戻れないさんざん美化された時間に永遠にコンプレックスを感じているような僕ですね。


でもそれが公開される今、僕はあまりそのような思い出への劣等感に押し潰されてはいないように思います。きっと人並みに大学を卒業して、人並み(以上とも言える)に会社に就職した事が大きいのだろうと思います。これ見よがしの人生オワコンの烙印を他人に吹聴され闇に潜った僕の自信が、再び現代の理想的な人生像の水面へ顔を突き出し、その空気を存分に吸って、平均以上のお給料という名の燦々とした太陽が照らす進路には、水中では想像も出来なかったほどの選択肢が見えているわけです。振り返るより断然大きな楽しみがこの先にあることを今は心が理解しているように思います。



先ほど、このおおはしゃぎ文集で公開されていく文章たちや、過去の僕が下敷きになっていると申し上げましたが、下敷きという言葉が使われている訳は、当然その上に別のものが置かれているからです。それはミシェガワ君です。僕の文章を下敷きに彼が書いた脚本には、僕の文章の骨組みが多く利用されているにも拘わらず奇妙にも彼の匂いが充満しているように思います。そしてさらに奇妙にも、作中の自意識は案外僕ともミシェガワ君とも違うタイプなような気もします。誰も興味無いと思うので、こんな話はそろそろやめましょう。





僕の演技がどうとか、脚本の質がどうとか、権威的な批評家の意見は置いといて、


つまり言いたかったのはこういうことです。






モラトリアムの最後の一瞬が、映像として残りました。
少しくすぐったいですが是非見てください。






僕が今水面で吸っている空気が、人間疎外の薄汚れた空気であることに気付き、辟易とした時に、またRoad of座でお会いしましょう。



このnoteが更新されたら今後も是非読んでください。




Road of座より、一人芝居
『らーららーでぃでぃだーだーだん!!』

【原案】大橋拓真
【脚本・演出】ジャン=ミシェガワ・バキヒサ
【役者】大橋拓真

【映像編集】葛西祐真
【題字】南亮哉
【協力】竹原 達裕(dvh)
【スペシャルサンクス】稽古に付き合ってくれた友人たち

どうぞご贔屓にお願い致します。


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