Photoshopでオッサンを消してみた。
デジタル写真を加工するアプリは数あると思うが、その中でも初めに名前が出てくるでろうアプリの一つがLightroomである。自分は主にRaw現像の際に使っている。このLightroomを使うためには、月1,000円支払ってAdobe Creative Cloudのプランに契約する必要がある。このAdobe Creative Cloudだが、Lightroom以外に同じくデジタル画像の加工するアプリPhotoshopも含まれているのだ。Photoshopと言えば、玄人の人に「Photoshopって何ができるの?」と聞くと、「なんでもできるよ!」という、質問に答えているようで答えて内容な回答をもらう事が多いので具体的な使用用途が想像できず、自分の中では“便利そうだと思っているけど使い所が分からない“という立ち位置のアプリであり、一度も使った事はなかった。それが先日、転機が起きた。
大井町は自分にとって思い入れが深い街だ。かつては婆ちゃんが住んでおり小学生の頃からこの街を訪れていた事もあるが、事務所から近く電車で一本で行けるため、徹夜が確定した際に銭湯/サウナでリラックスして英気を養う街として今でも頻繁に利用している(ちなみに徹夜と言ってもあくまで”自主的に残っている”扱い(自己研鑽という名のタダ働き)なため、翌日(当日?)もキチンと残業するので結果的に24時間近く働くことになる。)。銭湯/サウナの後は小腹が空くので事務所に帰る前に腹ごしらえをしたくなる。ちょうどJR大井町駅(東急と隣接している方)のすぐ隣はこまごまとした店が並んでいるため、大衆的な雰囲気の串焼き屋や立ち飲み屋に後ろ髪を引かれつつ、健全にラーメンだけを食べて仕事に戻るのだ。そんな思い入れの深い街大井町には、もやしそば界の中では日本一、いや世界一番美味しいお店があるのだ。その店の名は、「永楽」という。ラーメンの中でも特にファンが多い層の一つである”もやしそば”というジャンルは、思い入れの強さもあってか過激なファンも多いと思う。なかでも、渋谷の「喜楽」をもやしそばの頂点とする人が多いのだが、炎上覚悟で言わせて貰うと、「喜楽」が頂点だったのは先代の頃であり、今は「喜楽」にかつての勢いはなく「永楽」が頭ひとつ抜けている状況と言える。この「喜楽vs永楽」は、掘り下げるとなかなか面白いのだが、カメラ系noterとして相応しい話題のでそろそろやめておく(最後に誤解が無いように書いておくが、「喜楽」も相当美味しいラーメン屋である。)。
さて、そんな「永楽」であるが、先日ライカ仲間であるK氏、A氏、自分で食べに行くことになった。このご時世、人数の多い宴席は行きづらい状況ではあるが、少人数でのラーメンならば大丈夫だろうと言う事だ。大井町駅で待ち合わせをして「永楽」に向かった。「永楽」はメインの通りから一本外れた通りにあるのだが、その通りには小料理屋、もつ焼き屋など昭和の香りを残した店が所狭しと並び、どこかノスタルジックな雰囲気があるのだ。そんな”エモい”場所を見つけたら、ライカで撮りたくなるのがライカオーナーの運命(サガ)である。たちまち撮影会が始まり、三人とも夢中になってライカのシャッターを押していた。そんな中、事件が起きた。
写真を撮る人は、”お気に入りの構図”というものが頭の中にあると思う。自分も道を撮る際には、”前に向かって一人で歩く人”を後ろから撮りたいのだ。せっかくライカ映えしそうなエモエモ通りがあるのだから、多少ラーメンを待ってでも撮りたいとライカを構えたら、スッと女の人が自分の脇を通ったのが分かった。「シャッターチャンス!」と心の中で声を上げ、シャッターを押したところ、タイミング悪く女性とすれ違う形で作業服姿のおっさんがひょっこり現れたのである。ライカのPLAYボタンを押して撮った写真を見ると、案の定、おっさんが写っており何ならそちらにピントが合っていた。自分の意図からは外れた写真であり撮り直したいと思ったが、K氏とA氏はそれぞれ意図した写真が撮れた表情であり、「永楽」に向かう雰囲気があった。空気を読まず、自分好みの構図になるまでライカを構えることは流石にできないため、『Photoshopは、消したい人がいる写真と誰も写っていない写真の2枚をうまく合成することで、写真から人を消せる』と聞いた記憶を思い出し、人がいなくなったタイミングで通りの写真を撮って、「永楽」に向かった。もやしそばは、“麺が柔らかい”というブレはあったが、相変わらず美味しかった事を、参考までに書いておく。
家に帰宅し、Macに写真を取り込んでみた。通りの写真には、思った以上にピントが合ったおっさんが写っていた。Googleで人を消す方法で検索するとそれらしいのが大量に出てきたので、そのうちの一つを見てチャレンジした。詳細はリンク先のブログを見て欲しいのだが、やり方をザックリと書くとこんな感じだ。
①消したい人がいる写真と誰も写っていない写真の2枚をPhotoshopにレイヤーとして読み込み
②Photshopのレイヤー自動整列機能で、2枚の写真を揃える。
③レイヤーマスク機能で、おっさんをブラシで消す(=正確には、もう一つのレイヤーの画像で塗り潰す)。
これでできた結果は、こちらである。
拡大すると実は荒い編集と分かってしまうのだが、iPhoneでサラッと見る分には、上手くできているように見える。きれいにやるならば、例えば三脚など固定する機材を使って、レイヤーとする2枚の写真のピクセル誤差を限りなくゼロにすると良いらしい。なお、ここで紹介した以外にも複数のやり方があるようだ。奥が深い。今回、思いがけずPhotoshopを活用する事となったが、使ってみると意外と簡単で、そして強力なツールであると分かった。これを機に、他にどんな便利な機能があるか勉強したいと思っている。
それでは、良き写活と良きnoteライフを。
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日本にはチップ文化が無いのでサポートするって習慣は馴染まないけど、そんな中サポートしてくれる人は素敵だと思います😭