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Thinking tip’s for Nurse #2 心電図

こんにちは、池ちゃんです。
なかなか更新が上手くできませんでしたが、“復活しました“ので、どんどんアウトプットしていきますね‼︎

今回は、前回の#1に引き続き、心電図について考えていきます。
“医療従事者の方々に届きますように🤲“
そして、臨床現場での一助になってくれたらとても嬉しいです。

#1で、「心電図とはなんぞや」などといった、心電図を判読する時に必要な知識についてinputしましたね。そのinputしたことを、どんどんイメージ化できるようにoutputしていきましょう。
前回の#1閲覧→Thinking tip’s for Nurse#1心電図

1.心電図の波形に慣れることから始める

自職場の救命センターでは、勤務の始めに必ず“患者状態のモニタリングができているか“、アラーム設定やモニタリング設定の確認、波形判読を行ってます。これは、患者の容態急変にいち早く気付くために行ってます。もっと言えば、急変する前に「何かおかしいぞ」と気付くため、です。
ここでは、池ちゃんNurseの頭の中を整理していきたいと思います。そこから、心電図波形を判読する時の“考え方“の1つとして、どんどん心電図の波形に慣れていただけたらな、と思います。

それでは、始めましょう💪

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さて、3点誘導の波形が出てきましたね。この波形から何を考えますか

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“何を考えるか“と、問われたら思考停止してしまいますよね。それは、相手が求める答えを探していることが多いです。僕もそうでした!
けど、心電図をモニタリングしている“目的“をもう一度振り返ってください🤲

ここでPointとなることは、“一度考えてみる“ということです。“自分で考えてみること“、そうすることで“今の自分の立ち位置“(どれだけ心電図を理解できているのか)が整理できるのです。そして、立ち位置が分かると、どんどん成長する自分が目に見えて楽しいですよ👍
それでは、一緒に整理していきましょ🙃

2.池ちゃんNurseの頭の中はどうなってんの?

患者さんの身体に、モニタリングのパッチ(赤・黄色・緑)がしっかり貼られていて、患者状態が安定していることを確認した上で進めていきますね。

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まずは、心電図を見た時に「リード・感度・誘導」の確認をしていきます。これは、“3つのド“とも言われており、「リー・カン・ユウウ」のからきたものです。

「3つのド」
①リードがしっかりと赤・黄色・緑に繋がっているのか?
②感度は適切か?(QRS波の大きさは見やすいか、見にくいか)
③誘導は“Ⅱ誘導“(心臓全体が見れる波形)になっているか?

もう一度波形を見ていきましょう。

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誘導はⅡ誘導になっているのでOK
感度も✖️2で、QRS波形の大きさも大きすぎず、小さすぎず見やすいですね。
ここまでが、判読するまでの“準備“となります。

そして、波形判読に移ります。

とても簡易的になりますが…(判読ルーチンについては#3へ)
①心拍数はどうか
②QRS波の幅はどうか
③リズムはどうか(R-R間隔)
④P-QRSの関係性はどうか

①心拍数はどうか

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心拍数は、R-Rが4マスちょっとなので、1分間に75回ぐらいかな。
心拍数75回/分は“正常“だから、よし!(正常は、50〜100回/分)

②QRS波の幅はどうか

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QRS波の幅は、3mm以内なので、“正常“。
幅広いQRS波が見当たらないため、致死性の不整脈(心室細動、心室頻拍)ではないな。

③リズムはどうか

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R-R間隔が、バラバラしていない。(P-P間隔もバラバラしていない。)
(ディバイダーで見ても…)よし!全て、間隔が一定だな。
リズムは整っているから、しっかり心臓から一定のリズムで血液が拍出しているかな(橈骨動脈が触知できる)。リズムは“”(正常)!

→Nursing skill #1 橈骨動脈の触れ方のコツ

④P-QRSの関係性はどうか

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P-QRSの関係性(心房-心室の関係性)は、P波(心房)の後に必ずQRS波(心室)があるのを確認できる。
これは、“しっかりと心房→心室に伝わっている“と考えることができる。
P波とQRS波の間隔が伸びてもないし(5mm以上)、短くもない(3mm未満)から、房室ブロックやWPW(デルタ波)もなさそうだな。
よって、P-QRSの関係性は“ある“から正常だ!

⑤判読のまとめ

①心拍数は1分間に75回程度
②QRS幅は3mm以内だから、調律は“心房性“
③リズムは、R-R間隔が(P-P間隔と共に)一定でバラバラしていないため“不整脈“はなし
④P-QRSの関係性は、しっかりとあるため心房から心室に刺激伝導が伝わっている
以上のことから、この波形は心拍数75回/分の“正常洞調律“であることが分かる。

さらに、臨床では対モニター機器類ではなく、“対患者“です。そのため、モニターの波形と数値との整合性があるのか、専門職として意味解釈していく必要があります。
ここで、必要な基礎知識が“ABCDEアプローチ”です。その上で、緊急性の有無として判断ができるのです。
患者の第一印象をみて、この波形を見て、「うん、緊急性はない」と判断できることが臨床で求められていることです。

3.“考えていく力”をつけること

少し、池ちゃんNurseの頭の中を覗いてみました。
inputした内容を、どのようにoutputしていくのか。それは、“考え方“がPointとなってくると思ってます。
臨床現場で働いていると、業務に追われてしまい、看護や勉学へ力を注ぐのも一苦労です。医療の進歩に伴い、新たな知識や技術も求められます。“生涯学習“ですね。
けど、毎日勉強(input)するにも辛くなりますよね。

そうなんです、辛いんです🥺なので、少しでも!少しでも、この辛さと戦うための武器(強み)として、“考えていく力”が必要不可欠であり、その強みを持てるnurseの輪を拡げていくこと!!それが池ちゃんNurseが目指していることです😊

そのは、outputしていくことで大きくなり、自己成長に繋がっていくと確信しております。
臨床現場で働く看護師として、自身の知見や“考え方を”臨床に近づけながらoutputしていきます。そして、皆さんと共有しながら“考える力”を高めていきたいです。

仲間と共に、向き合っていきましょ〜😊

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