第3話 妹が出来た

さて前回の続きをお話しましょうか。
母親の妊娠…そして出産の為に母親は入院。
私は父親と2人の生活になった。
しかしながら父親は根っからの昭和男
家事などもせず私もそこまで出来ない為
外食が多かったが部屋はとっちらかり、それでよく父親に怒られていたがしぶしぶと洗濯やら
家事をしたが所詮11歳(私が不精なのもあり)
散らかる部屋だった。
そして…病院から連絡の音が鳴る
(もうすぐ産まれます)
わくわくとドキドキで病院へ向かった
そして…妹を初めてみた時…
けたたましく鳴く声にびっくりした
そして看護婦さんが一言
(この子はお乳を吸いすぎるので大きくなりますよ!)と。
私にとって待望の妹だ。
数日後妹を連れて帰宅
家の散らかりようと、ぬか床をダメにしていた為、出産直後から母親はキレ気味で部屋を掃除し、バタバタと動いていた。
さあ名前を付ける!
ペットじゃない。人間の赤ちゃんの名前
家族全員大イベントだ。
そして私が アリスかありさがいい!と
言った理由はなぜか記憶に無い…
まあ可愛いとおもったのだろう
すると、母親は字画を調べはじめた。
「あかん字画悪いわ」
なんだと?!ふとテレビ画面に映っていた
当時好きだったアニメから名前を言ってみた。
しかもなんとも単純というかこじつけというか
母親と父親に納得させるよう
ほら!清く美しい子になる!で
清美!!!!ね?よくない?!
とゴリ押しし、字画も良かったらしく妹は
清美と名ずけた。
父親も母親もそれはもう可愛がっていた。
が。問題はここからだ… 
父親は職人をしており常に子分たちや関係者やらいとこたちが家に居たりしていた為、母親は全てを押し付けられており育児まで手が回らなかった
…父親と言えばThe昭和。
面倒を見るのは無論私の役目になっていた 
おしめをかえ、お風呂にいれ、ミルクをのませ、
おんぶ紐で寝かせ、だが清美は置くと起きるのだ
それはもう大きな声で泣く
また私はおんぶだ。 
しかもミルクを本の通りに飲ませているにも
関わらず(足りない!)と泣きじゃくる。
仕方ないのでまたミルクを作る。
(…看護婦さんの言う通りだぁ)と心中で思いつつも可哀想なので求めるだけあげていた
ある時は深夜にひきつけをおこし
ある時はムカデを持っていたり
とにかくヒヤヒヤしたもんだった。
それでも…可愛かった
だが、私は学校もあるし部活もある…
小学校ではバトン部だったりと友達とも遊びたい年齢で育児の両立など無理が出てくる
それから学校を休む事も多くなり
帰宅すると清美が教科書をビリビリと破る。
11歳にして育児ノイローゼに近い感覚もあった。
その分妹はぷくぷくと?いやむちむちと
育ってくれていたし、何処へ行くにも着いてくる
初めは可愛かったが、少々疎ましく思う日が
続くようになりはじめていた。
未だに忘れられない。
妹は1歳、いや2歳だろうか
私は友達と遊びたいいっしんで、妹を公園のベンチに(ここにいるんだよ)と言って
そのまま放置したのだ。
なんとも可哀想な子とをした
数時間後、見に行くと
それでも清美は…。。素直にそこにいた。
子供なら絶対うろちょろしたはず
なのに清美はそこにいたのだ。
(後に親から大激怒をくらったが今考えればありえない)
その頃…母親から…
(今度は弟ができるよ)という知らせ。
…。嬉しさはあまりなく、そっか。
(まさかまた私が面倒みるの?)
という気持ちの方が強かったからだ。
1年経って次は弟か。くらいだった。

清美はありえない年齢から
うどんやお米を食べた。
離乳食はあまり好きではなかったみたいだった
すでにその頃から妹の性格の片鱗が見えてた。
そんな気がする。
小学校も卒業し
中学校も半分いけたかどうかである。
弟が産まれた時は、あまり記憶にないのだが
なかなかお腹から出てこなくて
初めて見た弟は真っ赤な色で妹とちがうな
くらいでみていた。
弟の名前をつける時も私が
好きだったアニメキャラと父親の名前が入っているのをいい事にまたこじつけて
説得して名前がついた…
(今思えば名付け親は私だ!!!!!)

勉強はよく逃げるように母方の祖母の家に行っていた。
祖母は優しかったし1人にもなれる絶好の隠れ家だ。少しの間休憩時間だがすぐ帰れと言われていた、つかの間の休息だった。

しかし今度は弟は妹と全然違っていた
ちょろちょろとすぐに目を離すとどこかへいく
言うこともあまりきかないせいで
背中に弟。右手に妹。それで友達と遊ぼうともしたが無理な話だった
それでもまあ遊んだ記憶もあるしいとこも来たりしていたのでそれなりには満足していたのだろう
もう何年も前の記憶なので多少誤差はあるかもしれない
私も歳をとったものだ。
ただ…睡眠不足に、勉強も対してできない子の完成だ。
時折、世話もしないのになんで産んだんだろう
と母親を恨んだ事もある

中学校入学。いとこの親の都合でなぜか
いとこと入学式に出てそれもまた
寂しさを感じていた。
いとこはブランド品をもち
吹奏楽部にはいれば新しい楽器をかってもらい
それをとても羨ましく思っていた。
どうしてこうも違うんだろうかと。
だが、大人の事情でいとこが住むことになった。
同じ歳のいとこ。そして上の姉になる人は
知的障害をもっていた。
妹、弟のイタズラでさらにその人にも
漫画をぐちゃぐちゃにされたりして 
本当に目まぐるしい日々だった。

中学にはいった私は 小さい妹弟の面倒もあるため家庭科部とやらに入ったがほぼ幽霊部員だった
その頃から私はアニメのイラストや絵を描くことが好きで、声優を夢見た頃。
帰宅途中、友達とよく声真似やイラストを
書いたりとそれなりに友達も出来てはいたし  
友達が家に来ることもあったり
ちょっと当時不良と呼ばれた人らともなぜか仲良かった(今思うと共通点などないのだがどういう経緯で先輩たちとつるんでたのか謎だ)
私はいわゆるアニオタ。
不良とは縁のないはずなのだが…。

おっと少し今回は長くなってしまったので
続きは次回にしようとおもう。

体調不良で1日1ページができず
申し訳ない。

次回【慌ただしい日々からの展開】



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