(読書)くらべず、とらわれず、生きること。
おはようございます!
今日はこちらの本の感想文です。
こちらは、曹洞宗の禅僧が書いた本です。
人間の真実は今にしかない。
内容を「アホみたいに簡単に」まとめると、人間は致死率100%なので、今を一生懸命に生きること、それが禅の教えの基本。
不安や心配は、未来の中にあり、すべての現象は心が作り出しているもの。
「子供がけがをしないか」
「仕事で失敗をしないか」
これらは今抱えている心配事を自分で作り出しているものであり、自分が勝手に想像して作り出しているもの。
あれこれ不安になっても、病気になったらそれは向き合うしかないもの。病気になったら即死ではない世界に生きており、それに立ち向かう力は与えられている。
あれこれ不安を作るのではなく、今と言う瞬間に目を向けること。
また、本当に不安や心配があるのならば、それが起きないための行動をすることです。
とてもシンプルな教えですね。
マインドフルネスの基本です。
体を動かさない頭でっかちにならないことです。
人生にとって不必要なものを手放す
カバンや服、一瞬は「幸せ」だったものが今となっては「不安」になったもの。
私はみんなが知っているようなブランドのカバンを3つしか持っていないのですが、どちらもほとんど使っておらず、手放そうか悩んでいます。
私が死んだら、子どもにあげることはできそうですが、そもそも古くなっていたりしそうなので、無駄なものからさっさと手放していこうと思っています。30代からでも終活は意識した方がいいと思います。
ちなみに、服についてはルーティンのように仕事用のシンプルな服を毎年古くなったものから買い替えており、2万円以上のものはコート1着しかもっていません。
自分の人生にとって大切な教育や、家族との思い出には惜しみなくお金を使いますが、物欲の結果手に入れたものは「不安」になってしまうので、チャリティに寄付しています。
必ずしもミニマリストになる必要はありませんが、自分で不要なものを買って自分を苦しめているという意味では、これも身から出た錆ですね。
幸せとは「小さいそばにあるもの」
幸せとは、みんなの傍に寄り添っている、少し探す努力をすると必ず見つかるもの。
それを、かき集めて、感じながら生きること。
子どもが○○をできるようになっていた、
ランチが美味しかった、空が晴れていた、
コンビニお菓子が美味しかった。
社畜ワーママにとっては、正直こういう小さいことでしか幸せは感じられないのですが、もっと見つけられそうな気がしてきました。
そして「日日是好日(にちにちこれこうにち)」という禅語は、「毎日が良い」ではなく、「晴れの日には晴れの良さがあり、雨の日には雨の良さがある」という意味だそうです。
悩んでいる今日も、苦しんでいる今日も、自分にとっては良い一日と考えること。
雨の日は確実に毎日続かない、というのはなかなか深い言葉です。
「比べる」と「求める心」が苦しみを生み出す
人は社会的な動物なので、どうしても「人の生き方」について気にしてしまいますが、著者は、「わたしは20年間育児しかしていなくて・・・」という女性の話しを持ち出しています。
「なぜ、遠慮する必要があるのか。それが与えられた道であり、役割なのであれば、それを一生懸命まっとうしたことを誇りに思うべきであり、」
ママ友や子供同士の比較を辞めることで、心が楽になりました。
夫に手伝ってくれることを求めなければ、イライラしないことを15年かけて学びました。
モヤモヤするママ友関係も、すべて一掃し、自分の好きなハーブティーやダイビングに凝ることにしました。
本当に、「今」を一生懸命楽しむ以外に、道はないのですね。
皆さんの参考になりましたら幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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