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(キャリア)常に「最低の親」であり続ける、ワーママの私。

おはようございます!

今日は、キャリアのどの段階においても「最低の親」であり続けた経験について書きたいと思います。

他の人から指を指されて「最低だ!」と、直接言われたわけではないのですが、改めて客観的に書いてみると、見事な「親レベル・ゼロ」でした。特に今現在、何かしら育児に悩む皆様に、ご一読いただければ幸いです。



子育てのセンスがゼロ。


まず、私個人の問題として、子育てのセンスが全くと言っていいほど、ありません。

本当に「全くない」ので、なぜ保育士があんなに安月給職なのかが、全く理解できません。私からすると生成AIのエンジニアくらいの給料が払われるべき仕事です。

私が子供を育てることを仕事にするならば、年収5000万くらい払ってもらわないと、やらないと思います。それくらい苦手なので、普段から世の中の「スーパー保育士さん」である皆様を心の底から尊敬しており、保育園にお迎えに行く度に「この仕事を引き受けてくださってありがとう、神!」と思っていました。

仮に、わたしが年収5000万で保育士をやるとして、誇張ではなく、1か月でメンタルを病んで退職すると思います。単純に、子供が苦手だからです。

まず、赤ちゃん言葉類ができませんし、子どもと会話していると頭がおかしくなりそうな時があります。

また、大人として「あるべき態度」のようなものも、機転の利くママ友たちのように瞬時に判断できません。

せっかく子供が摘んできたお花を「ゴミ?」みたいなことを平気で言ってしまうのです。

とにかく「センス」がゼロである、という以外、表現しようがないのです。

あまりにも向いていないので占い師に見てもらったら、「あなたが最も苦手なものは育児です」と言われました。見てもらうまでもなかったです。

という意味では、「子育てが苦手なママ」という親ガチャに当たってしまった気の毒な私の子供達は、私という「最低な親」に付き合わされることになります。(一応、いまのところ健全に育っているのですが・・・)


専業主婦時代の苦い思い出。


そんな私も、さまざまな経緯で、数年間専業主婦をやっていたことがありましたが、育児のセンスもなければ家事のセンスもないので、それはそれで苦行でした。

主婦になるということは、育児と家事という、「自分の最も苦手とすること」を仕事にしなければならないわけです。料理にもお弁当作りにもやたらと時間がかかってしまい、結果的に自分の自由な時間がない、という状態でした。

海外駐在の間、現地でフルタイムのヘルパーがいたにも関わらず、です。

食事作りも、掃除も、アイロンも、子どもの学校の送迎も、学校のPTAも、学校のボランティアも、とにかく、

「これって、なんで私がやってるんだっけ?」

と疑問に思うくらい不器用で下手。

もちろん下手なので、ろくに評価もされないので、私自身も苦痛です。「粗」が家族やほかの人に分からないように、隠れるように、こそこそと、静かに作業をこなしています。

家事と育児以外のママ友づきあいもそこまで得意ではなく、とにかく思考錯誤しているうちに、専業主婦5年目(会社で言うと、まだ新入社員+αレベル)で、フルタイムに復帰したため、終わってしまいました。

10年間専業主婦をやっていたら、何かが変わったのかな?と思う時はありますが、「慣れ」の問題よりもセンスの問題のような気がしていました。


ワーママであるという「免罪符」


専業主婦から復帰して、仕事があるという「免罪符」を無事に?手に入れたものの、ここでも引き続き、というか、さらに「最低の親」を突っ走ります。

海外で働いて子供が小さかったころはよかったのですが、日本に帰国してワーママを開始してから以降が特にひどかったと思います。

忙しいのと、もともとセンスがゼロなので、保育園やら学校からもらってくる書類が頭に入らず、処理できない。

食事や、お弁当をまともに作れない。掃除もできない。

先生との面談をひらすら断る。

友だちとのパーティなど気の利いたことができない。

ママ友ともうまく付き合えない。

習い事の管理もできない。

最終的には子供のせいにして怒ってしまい、夫婦喧嘩にもなる。

そもそもの性格と、仕事の忙しさと、日本における家事量の多さで、完全に「親失格」レベルのことしかできませんでした。家事・育児のできるママ友や教師の方々は生ぬるく見守ってくださっていましたが、「最低の親だな~」と自分ひとりで反省会することばかりでした。

バースデーパーティに呼ばれると、子どもの大好きなものを準備して楽しい会にしているような専業主婦のママ友がたくさん。子供たちもとても幸せそう。

もしくは、じじばばのヘルプというラグジュアリーなものがあるため、余裕のあるワーママ生活をする上級ワーママの皆様。

送迎に髪振り乱して走り回っても、なにをどういくらがんばっても、育児や家事がとにかくできない、自分との差は何なんだ?と思うこと多数。

ヘルパーやベビーシッターも雇いましたが、私の雇用主センスがなかったのか、長続きしませんでした。

一方で、こちらの記事でも書きましたが、死ぬほどブラック産業にいるワーママにとっては、ワーママが「免罪符」にもならないほど、ひどく手の回らない状態でした。

特に公立小学校入学前後のプリント類・学校の必需品(手作りのカバンとかぞうきんとか)の嵐に、センスのないワーママは完全に「敗北」しました。

子どもが学校から嫌がらせのように持ち帰ってくる書類の山に呆然とし、丸ごと見ずに捨てたこと、何度もあります。(あとで先生からいろいろ言われるのですが・・・)

けっこう真剣に、「ダメ親度合い」について落ち込むことが多かったと思います。


「最低な親」の子育て 結論。


ということで、私の専業主婦と、フルタイムワーママ中続いた「センスのない家事と育児」の葛藤の話をしましたが、後日談があります。

まず、「家事」。これは15年近く試行錯誤し、外注・外食で最低限、なんとかできるようになりました。

掃除は最近になって、掃除ロボを導入。

子どもが大きくなるにつれて、あまり気にならなくなってきました。経験もあり、だんだんと板についてきた感じです。(あくまで、自称。)

もちろん、相変わらずセンスがないので、公園で転んだ子供に気の利いた事を言う、料理をパーティにもっていく、子ども同士で楽しいお誕生日会を開く、気の利いたプレゼントを上げる、プリントをスキャナーで読んで電子化するなどという芸当はできません。

「育児」については、「完全に手遅れ」な気がしています。

女子だったら8歳くらいになるとすでに自立してしまいますし、育児の基盤の部分は「手遅れ」状態です。

私の専業主婦だった時代のことを、子どもは覚えていないですし、とにかく日常でワーママとして髪を振り乱しているところ、まともに学校だったりママ友だったりに関われず、先生や役所から「はやく書類を出せ」と言われたり、呼び出しをくらうような「とことん不器用でセンスがない」親のことを、子どもは客観的に生ぬる~く見守っている状態です。

「○○くんたちは、一緒に遊んでいるのに、なんで一緒に遊べないの?」
「○○ちゃんたちは、お弁当なのに、なんでコンビニ弁当なの?」

といったキラーワード爆弾(「最低な親・認定発言」)をたまにぶち込んでくるくらいです。

もう「手遅れ」と思うと、「華麗で素敵なスーパーママではなくって、本津に申し訳ございません」と、子どもに心から土下座したい気持ちになりながら、あまり気にしてもしかたがない、とだんだん、割り切れるようになりました。

何が言いたいかというと、

皆さんには、こんなにセンスがなく「最低の親」なワーママの私であっても、なんとか、子どもを産んで育てることができている、ということで希望を持っていただきたいのです。

私は家事も育児もセンス・ゼロでしたが、調理器具、保育士やベビーシッターのような「神」など、いろいろな人やモノの助けを得て、失敗し続けながらもなんとか15年はやってこれました。

子どもは親が「できない親」なので、最近は反面教師でむしろしっかりしているような気すらしてきました。

可愛そうな子供達も、これまでいろいろと思うところはありそうですが、そう思うとどんな人でもしっかりと公的サポートや経済的な基盤があれば、育児はできるのではないか?と思ったりします。

ワーママになった瞬間、ブラック産業になることは必須でありながらも、子育てのハードルは「一般的にそんなに高くはない」し、結果、なんとかなる、と思うということです。

少なくとも、自分以上にダメな親をあまり見かけない私のようなダメ親でもなんとかなっています。


こんな親ですが、最近がんばっていること


最近がんばっているのは、「子どもを大人と扱って話すこと」「なるべく子どもとたくさん話すこと」「話を聞いてあげること」です。

とくに「傾聴」はセンスのない人でもできる技だと気づきました。相槌もセンスがない可能性もありますが、とりあえず熱心に話を聞いています。

私が赤ちゃん言葉がつかえないダメ親でも、子どもの成長に伴い、相手を普通に大人扱いすればしっかり会話できるようになりました。

また、子どもを全面的に肯定することで、せめて自己肯定感は高くしてあげようと思っています。

もちろん私の怒り方もセンスがないので、あまり子供に対して怒らないようにしています。

今現在、子どもが荒れ狂っているわけではないのが幸いなのですが、本当に毎日少しずつ、「最低の親」を脱出すべく試行錯誤しています。

「普通レベルの親」になれる日が来ればいいな~という、淡い希望を持っているワーママでした。(すでに手遅れかもしれないですが)

皆さんの参考になりましたら幸いです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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