学校教育とは 2

 現学習指導要領の要として示される「主体性」と「対話性」はおよそ教育思想的な立場における概念であり、思想とは各人の教育観(そこには人生観なり人間観が暗に含まれています)がもともと恣意的な性質を持つものであるからこそ、在るべき方向に修正しようという目的を含んでいます。「私はこう思うからこのように教育する」という個人的な意識の内に「でも本来はこうあるべきである」と、いわば楔を打つようなかたちで調和を要請するものです。


*教育思想についての補足
 ざっくり言うと、人間ってこういうものだよねっという人間観に現代社会を照らして、「人間はこうあるべきなのに、社会はこんなだ。じゃあこの問題を解決するには社会に何を求めるべきか」的な思考を経て「現代思想」が考え出されます。で、この現代思想に教育の現状を照らして「現代における社会はこうあるべきなのに、教育はこんなだ。じゃあ、教育に何を求めるべきか」とここに「教育思想」が晴れて誕生するわけです。そして学校や教員はこのあるべき教育像を基に今目の前にある教育的な課題に対して働きかける、と構造的には言えます。  * またそのうち書き直します。

 


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