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【協力隊日記】現職参加という選択

JICA海外協力隊には「現職参加」という所属している会社を辞めずに、参加する方法があります。
現在、協力隊中の私はこの現職参加という制度を利用して参加しています。

この記事では特に“一般企業からの現職参加”について考えたこと思ったことを記します。

現職参加とは、、、?

現在職業を持っている方が、ご自身のお仕事を協力隊参加後も継続できる制度が、休職措置等で身分を所属先に残したまま参加する「現職参加」です。        

JICAホームページより


また、JICAボランティア事業の主な目的の1つに
『ボランティア経験の社会還元』というものがあります。
この目的の達成には色々な方法があると思いますが、自分を育ててくれたところに恩返しを兼ねて社会貢献する、というのも一つの選択肢だと思います。

ちなみに訓練所に同時期に参加していた約30人の中で一般企業からの現職参加は私を含めて2人と、ごく少数派でした(たぶん)。

公務員や教員からの現職参加はもっとたくさんいた気がします。

メリット

● 帰国後の就職を心配しなくてよい
  
新卒での参加や会社を辞めての参加の隊員も多いため、帰国後の進路は        任国にいる時から考える人がほとんど。国際協力に貢献し続ける道や、全く関係がない職種、大学院進学など様々なキャリアを辿るようです。が、もちろん希望通りにいかない、就職先がないということも。
それが保証されているのは大きなメリット。JICA側も現職参加に力を入れているようです。

● 会社によっては給与が支給される
 会社によっては、スキルアップのために給与や手当が継続されるところがあるそうです。手当が継続されることによって税金や勉強代に充てられるのが大きいですね。
無休休職の場合でも「現職参加促進費」として会社が手当を受け取れるような制度もあります。私はこれを利用して雇用保険等をまかなってもらってます。

● 企業側も成長した人材を確保できる
 
2年間外部の教育機関で研修を受けられる、かつ会社側の費用は極小で済むという考え方もできます。
もちろん人材不足になるのは否めないですが、普通の会社でそこそこの年齢の社員1人いなくなったから仕事が回らないなんて会社はないのでは。
少なくとも、決して裕福ではない海外に2年間住むことができるという実績は、語学力・ストレス耐性・適応力を証明するものになるはずです。

● 社会や会社の仕組みを知っている
 
新卒の隊員と比べて大きく違うのは、日本の会社や学校と比較できるということ。会社の仕組みやお金の流れ、裏側も知っているからこその発見や提案があると感じます。
企業の構造の理解や、上司の立場を考えられたのは僕が実際に社会人の経験があったからで、きっと新卒だったら考えようともしなかったはずです。

●とにかく時間がある
 
これは現職参加だから!とかではないですが、日本で働いてる時と比べて明らかにフリーな時間が増えます。なので、交友関係を増やす、趣味に費やす、自己研鑽をする、物思いに耽る、ぼーっとする、なんでもできます。


2年間は企業勤めと全く違う経験ができますし、語学力や人脈も増えると思います。リフレッシュという意味でも、今後のキャリアを考える意味でもいい期間かと思います。
ただ、もちろんメリットばかりではないですが、、、

デメリットはパート2に綴りたいと思います。

We can't change our values. But we will be able to increase our options indefinitely.


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