何かあると思い浮かぶのは母親の顔ですし、結婚して家庭がありながらも心のどこかで母親に気を遣い母親を最優先で考えてる自分もいます

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【ご相談ここから】

送信者：秋風さん

「依存こじらせ恋愛」と「浮気や不倫」の根は同じ問題～幼少期からしっかりしすぎた自立系女子が抱える心の抑圧～という記事を拝見させていただきました。

ご質問されてる女性の心理状況が私とそっくりでびっくりしました。

私も長女かつ自立系女子ですし、親子癒着と夫婦癒着の話はまさに私でした。

私は今もたぶん親との癒着がひどくて親から自由になれてるような気がしません。

何かあると思い浮かぶのは母親の顔ですし、結婚して家庭がありながらも心のどこかで母親に気を遣い母親を最優先で考えてる自分もいます。

母親はすでに70近い年齢になっていてよくRyuta先生が言われている「反抗期ワーク」はできそうにありません。
さすがにその年齢になっている母親を責めたりするのは難しいです。

なにかいい方法はありますでしょうか。

【ご相談ここまで】

秋風さん、ご相談ありがとうございます！

秋風さんが読んでくれた記事はこちらです。

「アンダーグラウンドの恋愛と依存」をテーマに読者からの質問にお答えした記事で、「めちゃくちゃ分かります」「私も夫がいるのに他の男性に目移りしてしまったことがあるのですがこういうメカニズムだったのですね」「私のことを言われてるようでギクリとしました」というご感想をいただいています。

また、よく言う「依存こじらせ型女子」にもすごくおすすめでして、なぜなら依存の背景にも親子関係に由来する孤独感ですとか、欠乏感ですとか、自立性が大きく関係しているからです。

「ひとりの相手に依存する」ということも、「複数の相手に浮気してしまう」ということも根源的には同じ理由からだったりするんですね。

そういった依存とアンダーグラウンドの関係に興味がある方は是非読んでみてください。おすすめです。

ーー私も長女かつ自立系女子ですし、親子癒着と夫婦癒着の話はまさに私でした。ーー

では本題に入っていきましょう！

ふむふむ、秋風さんも長女でオマケに自立系女子なんですね。

今までさぞ恋愛に悩まれてきたのではないでしょうか笑

「相手に甘えられない」「相手を頼れない」「相手を信頼できない」という自立系女子が私の読者の9割を占めているという噂ですが、自立系女子は恋愛で誠に苦労されることが多いです(遠い目)

自立系女子が恋愛に苦労する心理は色々な角度から根堀葉掘りできるのですが、ひとつは「完璧主義の心理」というものあります。

「彼から完璧に思われなきゃいけない」「スキのないおんなでいなければいけない」「嫌われてはいけない」という自分へのプレッシャーがとてつもなく強いため、いつも疲弊してしまうんですよね。

もちろん自立系の「完璧主義心理」はデメリットばかりでなく、例えば彼に好かれるための努力だったり、恋愛テクだったり婚活テクだったり色々なことを勉強してみたり、あるいは美容やファッションに熱心になったりなど素晴らしい一面も備えてはいるのですが、そういった「素晴らしい向上心」と「自分への心理的プレッシャー」はけっこう紙一重なものでして、完璧主義心理の強い自立系女子は心理的に自分を追い込んでしまうことがとても多いんです。

例えば、自分にプレッシャーを与えることなく向上心のある女子であれば「彼から好かれればとっても嬉しいけどメイクもファッションも自分のためでもあるし♪」という感じで肩の力が抜けてますし、「このテクニックを学んで彼から愛されれば幸せだけど仮に愛されなかったとしても私は私だし♡」みたいな感じで思えるわけなのですが、
自分に負荷をかけることが生きがいの「完璧主義×自立系女子」の場合、「彼から好かれなかったら死ぬ」「可愛くしても彼から好かれないんじゃ絶望しかない」「どうせ私がブスなのが悪いんだ」「誰からも愛されない私には価値がないし生きる意味もない」なんていう極端な白黒思考になってしまいがちなわけです。

「向上心」と「完璧主義」は紙一重だというのはそういうことなんですね。

もちろん前者は生きやすさに繋がり、後者はとんでもない生きにくさに繋がります。

そして自立系女子によくあるのは「向上心」ではなく、極端で白黒な「完璧主義」的発想です。「愛されないならもう価値はない」「愛されないなら生きてる意味ない」「私が悪い私が悪い私が悪い」みたいな感じのやつですね。

いやはや極論を言えばどんな美人であっても色々な相性が合わなければ彼とお別れするということはありますし、どんなに気が利く人であってもその「気の利き方」が彼のお気に召すとは限らないわけで、究極「誰からも愛される人」というのは存在しないわけなのですが、自立系マインドがあまりに強く完璧主義的になってしまうと「彼から愛されないこと」を自分に許せなくなってしまうということなんですね。

先ほどから「自分へのプレッシャー」という言葉をよく使っていますが、こうして自分にプレッシャーをかけすぎると毎日生きにくいですし、せっかく彼から愛されている現状であっても「まだ足りない」「もっともっと」という欲求(ニーズ)が出てきてしまい、結果的に彼をも疲弊させてしまうということにも繋がります。

自立系女子の完璧主義心理は自分も彼も疲れさせてしまうものなんですよね。

ーー私は今もたぶん親との癒着がひどくて親から自由になれてるような気がしません。ーー

彼や夫とのパートナーシップで問題を抱える自立系女子にものすごく多いのが親(とくに母親)との「癒着」という心理になります…