見出し画像

【自己肯定感と親子関係】どうして親子関係が自己肯定感に影響を与えるのか、どうして親子関係が苦しいと他人軸になるのか、その背景の解説

【初めての方へ】ご挨拶とご案内。

【RKサロン】「全有料記事」読み放題。

【音声講座】耳から学びたい方にお勧めです。





「自己肯定感と親子関係について改めて教えてください」

「親子関係が良くないとどうして自己肯定感にまで悪影響がでるのでしょうか」

「自分を好きになれないのは親との関係が良くなかったのが原因なんですか?」

そのような質問を立て続けにいただいたので、今回は「自己肯定感と親子関係」について書いてみたいと思います。

自己肯定感については、先日Xで次のようなポストをしました。



【Xポスト引用はここから】


自己肯定感が低い人の特徴は「自分より優れた人を見て劣等感を感じ、自分より劣ってる人を見て優越感を感じる」です。

自己肯定感が低い人はありのままの自分を肯定できていないから。

自分を肯定できてない人は周囲との比較で自分の価値を測ろうとする。

比較しなくていい。
「あなたのまま」で大丈夫です。

容姿、収入、肩書、地位、学歴などは所詮「世間が作った評価軸」にすぎない。

自己肯定感が低い人はそんな「世間が作った評価軸」に一喜一憂してしまいがちだし、過去の私もプライドばかり高くて、他人軸でいつも振り回されていました。

でもよくよく考えてみれば「なんで他人の評価に振り回されなきゃいけないんだろう?」ということに思い至り、少し楽になりました。
もっと自分の判断軸を大切にしていいんだと思えるようにもなりました。

もちろん社会で生きている以上はある程度の常識など弁えなければいけないこともあるけど、必要以上に他人に振り回される必要は実はないんです。

断言するけど、あなたはあなたで大丈夫。

もう一度言います。あなたはあなたで大丈夫。


【Xポスト引用ここまで】



ポストに書いたとおり、自己肯定感とは「ありのままの自分を受け入れられている感覚」のことです。

自己肯定感が高ければ、失敗したときや上手くいかなかったとき、自信を喪失してしまいそうな経験をしたとき、情けない姿を晒してしまったときだって「まぁいっか」「それもまた自分だし」「次頑張ればいいや」という感じでドッシリとかまえることができます。

逆に自己肯定感が低ければ自分をとても責めてしまいやすくなるんですね。

自己肯定感が低ければ失敗した時に「だから私はダメなんだ」「私はどうせこうなんだ」「何をやっても上手くいかないんだ」「私のせいで、私のせいで」と自分を責め立てて、結果的にメンタルがダウンしていくことにも繋がっていきます。



私はこれまで数多くのクライアントさん、そしてたくさんのnote読者さんの相談にお答えしてきていて、
その中には「離婚して精神的にきつい状況です」「失恋してしまいました」という風に、大切な人とお別れしてしまった直後の方も多くいました。

クライアントさんの自己肯定感はもちろん千差万別でして、継続セッションを受けていただいていて自己肯定感が上がってきている人もいれば、自己肯定感がボロボロの状態でセッションを受けてくださった方もいます。

自己肯定感が高い人、そして自己肯定感が低い人では、大切な人とお別れしたという状況においてもかなりその後の反応が異なるような印象を受けました。



自己肯定感が高く自己信頼が強い人は大切な人とお別れして辛い状況にあるなかでも「吹っ切れるのが早い」という特徴があります。

「今回のお別れはとても辛かったけどご縁がなかったのだと思い前を向いていきます」「私はできる限りのことを精一杯したので、これで別れるのであればしょうがないです。悲しいけど前向きになれるようにします笑」という感じで、ちょっと強がりも入りつつも自分の未来を信頼して前を向いていけるのが自己肯定感の高い人です。


逆に、自己肯定感の低い人は「あんな男こっちから願い下げです」と思ってもない強がりなことを言ったり、
「復縁してもらうためなら都合の良い女にだってなります」と執着状態にあったり、
「私が悪かったんです私が悪かったんです」と強く自己否定したり、
「毎日が絶望状態でずっと抜け出せません」と心の不安定さが続いてしまったりします。



失恋や離婚などの経験がとてつもなく辛いのは人類共通です。

私自身、数知れない「大切な人との別れ」を経験してきましたし、そのたびに涙し、時には精神的に振り回されてきました。

一方で、その辛い失恋のあとに「私の人生はまだまだ続いていくのだから」と「今と未来」に目を向けられる人もいれば、
もう一方では「あの時こうしていたら、あの時こう言っていたら」と「過去」に引きずられっぱなしになって自分を責め続けてしまう人もいます。

両者のどこが違うのかと言えば、それはもう間違いなく「自己肯定感」なのですね。

自己肯定感が高ければ高いほど心が安定し、逆境にも強くなり、毎日生きやすくなるのは言うまでもありません。





「私は私のままで大丈夫」「どんな私でも大丈夫」「ありのままの私で大丈夫」

そのような自己肯定感があればポスト引用のとおり、むやみな他者比較や比較優劣に振り回されることも少なくなりますし、書いてきた通り失恋や離婚という絶望的な状況にあっても自分を責めにくくなるのですが、
では一体「その自己肯定感はなぜ低くなってしまうのか」というところを考えてみると、親子関係というのがキーワードになってきます。


自己肯定感というのは深層心理の一種なので、幼い頃の親子関係や家庭環境の影響を非常に強く受けるものです。

例をあげてみましょう。



例えば、このnoteではもう常連レベルで登場する「過干渉な母親」の元で育った場合はどうでしょうか。

過干渉というのは子がやろうとしていることに対して「それはやっちゃダメ」「あれはやっちゃダメ」「こうしなさい」「あーしなさい」と、ややヒステリックな感じで矯正してくるような態度のことを言いますが、これは特にお母さんにありがちだと言われています。

母親が過干渉気味だった場合、必ずと言って良いほど子の自己肯定感は下がります。

親が過干渉である場合、子の「私は私のままではいけない」「私はありのままではいけない」「私は自分の気持ちを素直に表現してはいけない」「私は完璧でなければいけない」「私は親の顔色を気にしなければいけない」という思い込みがどんどん強くなっていくのですね。

自己肯定感とは「私は私のままで大丈夫」「どんな私でも大丈夫」「ありのままの私で大丈夫」そんな、自分に対するイメージのことですから、お母さんが「そんなことしてないで○○しなさい」と言っていつも否定的な言葉を投げかけてきたり、「そうじゃなくてこう」と受け入れる姿勢や言葉をかけずに子の行動を修正してこようとしてきた過去があると、自己肯定感が下がるところまで下がってしまうのは言うまでもありません。



私のもとには「お母さんが過干渉に加えてヒステリックなタイプでした」「否定的だっただけでなくあまりにも感情落差が激しかったです」「口出しが激しいのに加えてすぐ怒鳴ってくるので対処が大変でした」というご相談もよく届くのですが、過干渉だけでなくそのようにヒステリックだったり情緒不安定気味ですと子どもはますます親の顔色を窺いがちになります。

親があまりにも感情的なタイプだと、子からすればいつ親の噴火が始まるか分からなくなり、24時間365日臨戦態勢にならざるを得ません。
どこに口出しされるか分からず、ご機嫌次第でいわれのないことも言われるかもしれず、具体的な準備からメンタルの準備まであらゆる準備をしておかなければならない。

「私は悪いことしてないかな」「怒られるようなことしてないかな」「お母さんは不機嫌じゃないかな」「私がやってることに”穴”はないかな」そんな風に強烈な他人軸マインドまでセットでついてくることになるんですね。

幼少期から他人軸(親軸)になると大人になって以後もかなり生きにくくなりますし、パートナーシップの問題を抱えることが多くなります。

なぜなら…


***

当記事は「プレミアム限定記事」です。

***

ここから先は

5,242字
この記事のみ ¥ 4,980

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?