【無料公開】「執着の背景の背景」を探るワーク
■【初めての方へ】ご挨拶とご案内。
■【お勧め記事】「恋愛こじらせ」「依存こじらせ」について50000字以上で深く解説しました。
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【ご相談ここから】
送信者:ももさん
Ryutaさん初めましてこんにちは。
私は現在彼氏のいない27歳女です。
3年前にたった3ヶ月ですが、初めて付き合った元カレをずっと引きずり続け執着化してしまっています。
ひどい実態、文章ですが見ていただければ幸いです。
3年ほど前、私は異動先の新天地で好きな人ができました。
その彼は8歳年上でわたしと違って仕事もバリバリで家事も全部出来てしまい、わたしにとってはとにかくできた方でした。
(強いていうならデリカシーはなかった)
紆余曲折ありデートすることができ、めでたく告白されました。
同じ職場だったことと、職場近くに住んでいた彼に近づきたくて付き合う前から自分も職場の近くに引っ越したので、よく会えて1度旅行にも行きました。
好きになった人と付き合えた私は幸せでした。
しかし私はその関係を3ヶ月で自分で壊してしまいました。
ただ、いま思うと別れを切り出したのは試し行動だったと思います。
そした彼は別れることをあっさり承諾されてしまいました。
私は引き止めてくれると思っていたから、何度も謝罪の電話をして、付き合っていたいと懇願しましたが、全く聞き入れてもらえませんでした。
別れた日以降職場では本当に赤の他人に戻ってしまい、まるで付き合って期間なんて夢だったのは?というぐらいの切り替わり用でした。
しまいには1年後には別の人(別職場の同期)と結婚してしまいました。
今は彼は転勤していないのですが、彼が転勤するまでの間、職場で結婚式の話が聞こえてきたり、海外新婚旅行の自慢話をしていたりととにかく私にとっては地獄のような日々でした。
自信がないからと言って、自分から別れを切り出したのはちょっとわがまままだよねと周りの人にも言われました。
たった3ヶ月の恋愛をそんなに引きずるの?といろんな人にも呆れられました。
初めての彼氏で恋愛経験も乏しかったし、付き合っている間自分の努力が足りなかった、思いやりが足りなかったことも反省しています。
また、付き合ってた期間が3ヶ月だから相手からしたら、たいした思い出ととおもってもらえないこと、私は彼しか付き合ったことないけど彼にとって私はたくさん経験した中の1人にすぎないこと、別れて即あっけらかんとされ付き合っていたことを全てなかったことにされたこと、悔しくて悲しくて仕方ないですし、彼を見返したいと思ってしまいます。
※すごく性格の悪い考え方だとわかってます。すみません。
別れて3年の間に2度ほどマッチングアプリをしましたが、連絡の段階でブロックされたり、会うことが出来て好きになれそうな人でも相手が元カノに未練タラタラ等全く上手くいかず、いまの今まで彼氏がいません。
自分の身勝手で相手との関係を壊したバチが当たってるともわかっていますが、生きてて苦しいです。
元カレはもう関係ないのに、私よりもずっと幸せな人生を送っていて、自分は1人取り残された気持ちでつらいです。
自分の人生に集中しようといろいろ挑戦していますが、趣味になるものはなく、仕事も出来ない人間なので、本当に魅力がありません。
容姿も努力をしているけれど、元カレ含め男の人には何度か「お前はないわ〜」と惚れてもらえるような容姿ではなく、マッチングアプリのような見た目先行のものだと余計自分は不利に感じます。
もし運良く自分を好きになってくれた人が現れても、
自分の過去の恋愛の短命さから人間性を計られたり(人と上手く関係を築けない)、元カレ同様元カノのほうがよかったと思われたりしそうで、幸せな未来が思い描けません。
私は最近サロンに入りまして、Ryutaさんの記事も読ませていただいて勉強中の身です。
私は家庭環境はそこまで悪くはなく、かつ1人っ子だっため、「自立系女子」ではなく、シンプルわがまま社会性欠落女子だと思います。
このような人間ですが、どうすれば自分の人生をいい方向に切り開いていけますか。
支離滅裂な文章で申し訳ありませんが、御助言いただければ嬉しいです。
【ここまで】
ももさん、RKサロン参加と初めてのご送信ありがとうございます!
相談文のことを「ひどい文章」「支離滅裂な文章」というふうに自己評価されていますが、ぜんぜんそんなことはなくて、元彼のこととか、ももさんが自分で自分のことをどのように思っているか、そして自己肯定感が低くなって自信をなくしてしまった経緯など、よく整理されていて、とても読みやすいですよ!…というか、書くのが上手だと思います!
「私は家庭環境はそこまで悪くなく自立系女子ではないのですが、、、」とおっしゃいますが、私Ryutaの中では「文章スキルがある人≒自立系女子」という仮説が密かにありまして、それは文章スキルというのは「論理的思考力」だとか、「言語化力」だとか、「整理整頓スキル」だとか、「相手への思いやり」だとか、「相手の受け取り方への配慮」だとか、「集中力」だとか、、、自立系女子という生き物が幼少時代から標準装備しているスキルが活かされることが多いからなんですね。
もちろん、文章スキルだけで「あなたは自立系女子です!」と断定することはできませんが、私のなかでは文章スキルというのは「自立系女子の疑い」をかけるための状況証拠のようなものであったりなかったりしまして、「もしや、ももさんは隠れ自立系女子なのでは?!」なんて密かに思ったりしています。まぁ、それはそれとしてですが。
ーーもし運良く自分を好きになってくれた人が現れても、
自分の過去の恋愛の短命さから人間性を計られたり(人と上手く関係を築けない)、元カレ同様元カノのほうがよかったと思われたりしそうで、幸せな未来が思い描けません。ーー
ーーこのような人間ですが、どうすれば自分の人生をいい方向に切り開いていけますか。ーー
そもそも論的なことから入っていきたいと思いますが、「どうして執着を手放した方がいいのか」「どうして執着したままではいけないのか」という問いについて、もちろん私は「執着したままでも全然良いんじゃない?」とも思う一方で、「執着したままだと、幸せな未来を思い描けないよね?」とお答えすることが多いです。
しばしば見るケースとして「執着を決して手放すまい」と考えている人がいます。
「そもそも執着を手放したいと思えないのが悩みです」という相談を受けることもあります。
「よく分からない」「どうして執着を手放したくないの?」「執着を手放したいのに手放せないなら分かるけど、”執着を手放したいと思えない”ってどういうこと?」と思う人も多いでしょう。
でも「執着を手放したいと思えない」という人と深く対話していくと、「幸せへの拒絶」「幸せへの恐怖」という心理に行きつくことが多いです。「私は幸せになってはいけないんだ」という罪悪感の心理だと言い換えることもできます。
「私は幸せになってはいけない」と思っているから、つまり「幸せな未来を描くこと」を自らに禁じているから、幸せをあえて遠ざけておきたいから、「執着を手放さない」という選択を無意識的にしているんですね。
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【幸せへの拒絶】(幸せが怖い。私は幸せになってはいけない。私は幸せになるべきではない。私は幸せに相応しくない。罪悪感の心理)
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【執着手放しの拒否】(執着を手放さなければ、幸せな未来を描かなくて済む。幸せにならなくて済む。不幸でいられる)
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この図解のように、「執着を手放したくない」という心理の裏には、「幸せになりたくない/幸せになってはいけない」という罪悪感があることが多いんですね。
こちらの記事でも詳しく解説しています。
しかしながらももさんの場合は、「執着を手放したい」と考えているからこそ上記の文を送ってきてくれたのでしょうし、「自分の人生を良い方向に向けていきたい」「幸せな未来を描けるようになりたい」というビジョンもあります。
つまり、「執着手放し」についてある程度コミットできているのかなと思いまして、あとはひたすら自分と向き合っていくのみだと思います。
ご相談文の最後の方にある「自分の人生を良い方向に切り開いていくにはどうすればいいのか」という質問はすごく良い質問だと思います。もちろんももさんは自分について嫌いなところも欠点だと思っていることもたくさんあるとは思うのですが、自分の人生に対する信頼を完全には失っていません。そんなももさんですから、これからの人生いくらでも幸せになっていくことはできます。断言します。「自分を幸せにしてあげたい」と考えられているのは素晴らしいですし、それを言葉にしてこうして送ってきてくれているのも素晴らしいです。一緒に頑張っていきましょうね。
具体的に執着を手放していく際の考え方として、「自信をつけなきゃ」「自己肯定感をあげなきゃ」「自分を魅力的だと思えるようにしなきゃ」と、今の自分を否定したり執着を押さえつけるやり方ではベターではありません。自信や自己肯定感は確かに重要ですが、「自分が執着している」という事実を捻じ曲げたり抑圧するためにそれらを使おうとすると、必ず人生のどこかで歪みが出てきます。
周りの人がどう言おうと、「たった3か月の付き合いなんだからそんな男忘れなよ」と言われようと、ももさんがその彼に捉われちゃってるのは事実ですし、いっぱい悲しくて辛い思いをしたのも事実ですし、「アイツだけ幸せになりやがって…!」という嫉妬や恨みを抱えているのも事実ですし、そんな自分を大嫌いになってしまっているのも事実ですし、元彼に付随するそれらの大きな感情が存在するのは事実です。そこは変えられません。
これらの感情を押さえつけて抑圧して見て見ぬフリすることはできますが、「無いもの」にはできません。
「無いもの」にしようとすれば、長期的に見れば必ずその抑圧がデカい反動となってももさんの人生に襲いかかるでしょう。執着の最中にいちばんやってはいけないことは、「執着している自分」を責めてダメ出しして、「執着」という感情を否定しにかかることです。
ではどういうアプローチをとるのかと言えば、そもそもの「執着の原因部分」というのを見ていきます。
今している「執着」だけでなく、その「執着に付随する事柄」についても見ていきます。
つまり、書いてくれた試し行動の件ですとか、自信の無さですとか、彼の切り替わりの早さに対して感じた悔しさですとか、「見返してやりたい」という彼軸的な攻撃性ですとか、人生全体を通じて感じている息苦しさや絶望についても掘り下げていきます。
例えば、「なぜ思ってもいないのに、”別れを切り出す”という試し行動をしてしまったのか」ということを見てみると、それは、「自信の無さ」からでしたよね。長めに引用します。
ーー自分みたいな可愛くない、仕事ができない、友達のいないやつと付き合ってたら彼にはよくないと思ってしまい、自分から別れを切り出してしました。
自分が自信をなくしたきっかけとして↓
・実際付き合うときも自分の容姿のことを良くない旨のことを言われてしまった
・元カノに未練ありそうなことを言われてしまった(元カノは結婚しています)
・私が惚れた側だったからか、年齢上だからか、完全に相手が上私が下の関係ができてしまっていた
・彼は私に恋したというよりもとにかく結婚がはやくしたい考えがあり自分を結婚のための道具に思っているように感じた
・私の行動の気に食わないところを全て減点方式でいろいろ言われた
とにかく私は惚れた好きになったのに、相手は妥協してる感満載に感じて自分の自信はマイナスまでなってたと思います。ーー
「自信がないから試し行動をしてしまう」「自分の価値を感じたくて自爆的な行動をしてしまう」「愛を確認したくて極端な行動をとってしまう」というのは当noteでいう依存型女子的な行動ですが、彼の言動で自信がマイナスにまでなってしまう背景には、彼の発言の「ひどさ」もある一方で、
そもそもとても傷ついている。そもそも自己否定が多すぎる。そもそも心の穴が大きすぎるという面があることも見過ごせません。
例えば、自分の容姿についてそもそも全然自信がない上で、日本とか韓国的なルッキズム思考(綺麗でなければいけない、可愛くなければ価値が無い)が強めだと、彼から言われる「容姿についての一言」で大ダメージを受けてしまうのは間違いないでしょう。
そもそも「容姿は絶対に絶対に美しくあるべき!!」という観念があるから、彼からの一言が急所にぶっ刺さってしまい、自信の喪失に繋がり、自信の喪失が、試し行動や執着に繋がっていくという仕組みですね。
また、「私が惚れた側だったからか、年齢上だからか、完全に相手が上私が下の関係ができてしまっていた」というのは彼の発言じゃなくて、「ふたりの関係性における自信の喪失」ということですが、この背景にあるものはもしかしたらももさんの無意識にある「優劣思考」かもしれません。
パートナーシップや人間関係を「上下」「優劣」「強弱」「主従」でとらえ、自分が「下位側」「劣位側」「弱者側」「従う側」でいることについて圧倒的なコンプレックスがあったりするのかもしれません。
仮説なので検討違いなことを言っていたらすみませんが、幼少期や思春期などに何らかの原体験があり(親子関係や大失恋など)、「弱い私には価値がない」「劣等な私は存在する意味がない」「関係性で主導権を握っていない私はダメだ」「優位じゃない自分ではいけない」という傷を負ってしまったのかもしれません。
「彼が今幸せそうで、それに比べて自分はダメだ」という嫉妬のような感情も、もしかしたらこの優劣思考が刺激されているのかもしれませんね。
彼の現状をSNSなどで見てしまうことで、「弱くて劣等な自分」を嫌でも感じてしまい、そういう自分を感じることについてものすごく抵抗があるのかもしれません。
以上のような方程式は、ももさんの「執着と息苦しさ」についてあらゆることに当てはめることができます。
是非やってみてください。
そしてここで注意して欲しいのは、例に出した「ルッキズム」「優劣思考」などを持っているのが、「悪い」と言っているわけではないということです。
ももさんにルッキズムや優劣思考が少なからずあるとするならば、ルッキズムや優劣思考は「ももさんを何かから守るため」に形成されたものです。あるいは、「ももさんが何かを得るため」に形成されたものです。
ももさんの心はいつも、ももさんのことを第一に考え、ももさんの幸せを願い、ももさんを守ろうとしています。ルッキズムや優劣思考はその産物であることを覚えておいてください。
現状は…
①執着の背景には自信の喪失がある
②自信の喪失の背景には「ルッキズム」「優劣思考」「その他色々な観念」がある
③「ルッキズム」「優劣思考」「その他色々な観念」の背景には、そのような観念が守りたかった「傷ついたももさん(インナーチャイルド)」がいる
この①~③を知識として知っておくだけでもかなりの癒しの効果があると思いまして、「そこには傷があったんだ」ということを知っておいていただくだけで十分です。
理想としては「インナーチャイルドの癒し」ということで、「私はそのままでいいんだよ」「優れた自分でも劣った自分でもどっちでもいいんだよ」「私は私を否定しなくていいんだよ」というところまで持っていくのが、執着の癒しの完成形なのですが、まずは「自信喪失の裏にいる傷ついた自分」を感じてみてください。
最初にも言いましたが、ももさんは「幸せな未来を切り開きたい」と感じたからこそ相談文を送ってくれました。
それは、根底では自分の人生を信頼しているということです。そういう自分の人生への信頼がある限り、ももさんはいくらでも立ち直っていけます。
私もまだまだ旅の途中です。一緒に幸せになりましょうね。
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