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好きなことしか本気になれない。

今や定番になったフリマサイト、「メルカリ」をぼーっと眺めていた時に、ふととある本が目に止まった。
その本の表紙には『好きなことしか本気になれない。』と、わたしの思いをギュッとまとめたような言葉が手書き風のフォントでデカデカと書かれていた。

その文字を見た瞬間にわたしの中の何かが反応した。
"読まないと!"直感でそう感じ、気付いたら購入ボタンを押していた。

結論から言うと、わたしの直感は大当たりだった。

今まで読んだ本の中で、ここまですべての言葉が突き刺さったものはない。
(と言っても、わたしは普段は積読専門でコロナ禍の影響でついに読書に手を出し始めただけなのだが。)

普段は時間をかけてゆっくりまとめながら読むのだが、つい夢中になって1日で全て読み上げてしまった。

好きなことしか本気になれない。

あなたには、この言葉を聞いた時に思い浮かぶ"好きなこと"はありますか?

わたしは自信を持って"ある"と言える。
実は今年になって、「好きを仕事にする」を叶えたところなのだ。
いや、正確に言うと今はまだ叶えた”つもり”になっている。
コロナの影響で入社式どころか出勤もなくなり、手持ち無沙汰な日々を過ごしているため、まだ仕事内容に関しては言及できないのが本音だ。

「好きを仕事にする」は私の中では理想の生き方なのだが、批判的な意見もよく耳にする。

どちらの意見も納得はできる。
とはいえ、働いてみないと間違いか正解かなんてわからないし、それ以前に自分で選んだ道を正解にしたいと、この本を読んでから強く思うようになった。

しかし、そんな私も実際に就職活動をしていた時に、自分の大好きな旅を仕事にするべきなのかとても悩んだ時期があった。

"趣味を仕事にすると嫌いになるから良くない"と身近な人から直接言われたこともある。

それでもわたしの心の中にずっとあった気持ちは、"好きなことしかやりたくないし、好きなことに関わって生きていきたい。"だった。

自分の心に従うことは間違いではない。

この本を読んでそう思うことができたと同時に、今の自分のキャリアプランをもう一度考え直そう、とも思えた。

人生100年時代

恥ずかしながらわたしはこの本を読むまで、少子高齢化や人生100年時代なんて自分には直接関係ない未来のことだと思っていた。
せいぜい、"年金はもらえないだろうから、貯金はしっかりしないとなぁ。"程度の認識だった。

だが、この本を読んで自分が置かれている状況とリアルを理解し、漠然と考えていた自分の人生設計を見直そうという気になった。

今の会社はとても良い会社で、自分のやりたいことを素直に表現できる環境ではあると思うが、一生そこで働くかと言われると、まだわからない。
ただ、わたしには"一度きりの人生だからもっと多くのことを経験したい"という気持ちがある。

とはいえ、実際に働いてみるとやりがいに満ちあふれていて、一生働きたいと思うかもしれないし、一瞬で辞めたくなるかもしれない。
そんなこと誰にもわからないし、そのときの自分の感情に従って判断したいと思う。

”しんどくなったらいつでも環境を変えればいいんだ”というマインドは私の心をとても軽くしてくれている。
これを逃げだと言う人もいるかもしれないが、わたしはそうは思わない。
自分の人生を自分の為に生きているだけだ。

人生なんてきっとあっという間。
それなら嫌なことに耐え続けるよりも、好きなことを全力でやりたい。

個人の力

これからを生き抜くために必要なスキルは、個人の力らしい。
個人の力とは、スキル・自分の価値観・セルフリーダーシップだ。

スキル
例えば、ある人は20年間ずっとヒヨコ鑑定士をしていて、ヒヨコの選別だけは絶対に誰にも負けない自信があったとする。
しかし、その人がIT企業に転職したとして、ヒヨコの選別スキルは果たして発揮できるのだろうか?
きっとその人がそのスキルを発揮できる機会はないに等しい。
この世に、”この資格を持っていれば絶対に大丈夫!”なんてものは存在しない。
だからこそ、どんな仕事でも発揮できる”個人のスキル”を磨く必要がある。
そして、複数の個人のスキルを持ち、さらに新たなスキルを獲得し続ける。
1000人の中で一番になるのではなく、10人の中で一番のスキルを合わせれば、唯一のレアな人材になれる。

自分の価値観
自分の未来を過去ありきで考える。
しかし、そこから個人の力は出てこない。
個人の力は自分の価値観の中から生まれてくるものなのだ。
そして、個人のスキルと価値観はどんな仕事にも応用がきく。

セルフリーダーシップ
”自分はこうすべきだと思う”と、自分で自分をリードするために必要なスキル。
目標を決めるのも、実行して達成するのも、それを評価するのも自分。
正解かどうかはわからないけど、自分はこうするべきだと思うを追求し、選んだ道を自分で正解にしていく。

最大の気付き

昨日読んだ本に、読書のルールとして紹介されていたことを取り入れてみようと思う。
とてもシンプルで、
①ベスト名言を選ぶ
②最大の気付きを3つ書く
③Twitterやnoteで感想を書く(済)
本当は7項目あるが、ここではこの3つだけをやってみる。

ベスト名言
好きなことしか本気になれない

最大の気付き
1、人生に正解なんてない
2、その時の自分の気持ちに正直になることが最良の意思決定になる
3、とにかく目の前のことを本気でやる

自分で選択した人生を歩んでいると、自分のストーリーができていく。
"誰かに語れる人生”

そんな人生を生きていきたい。この本に出会えて本当に良かった。

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