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三脚を使わずに、カメラを宙に浮かしてセッティングする方法、白金ピアノスタジオの場合

年末よりリニューアル工事を実施し、ピアノ室を大きく改装した白金ピアノスタジオです。防音工事を行ったことが一番大きな変化なのですが、それに伴いカメラのセッティングがすべて一からやり直しとなっています。

その中で今日は、三脚を使わずに壁にカメラを設置する方法をご紹介します。

私の場合木工が得意なので、用いる素材は「木」ということになります。用意したのは3つのパーツ。

左端のパーツを壁にビス止めし、残りの2点のパーツでそれを挟むようにねじ止めして固定します。

センターパーツを壁にビス止めしたところ。実は、このパーツは後に「強化固定バージョン」にリニューアルされるのですが、それは記事後半でご紹介します。

残りの2点のパーツをねじ止めした「基本形」がこちらです。「ト型」のパーツが前にせり出し、ここがカメラ雲台を固定する場所となります。

なぜ「基本形」と言ったかというと、ねじ止めの位置をずらして固定することで、様々なバリエーションでカメラ位置を変化させることができるのです。

ひと穴分だけ上にずらして固定したバージョンです。基本形より8センチ上に移動しました。

下方向にずらすことも出来ます。

基本形より8センチ下がりました。

もっと下げることもできます。

基本形より16センチさがりました。「ト型」パーツを反対側に装着することで、雲台装着部が右に11センチ移動しています。

逆に上に大きくずらしたバージョンはこちら。

基本形より16センチ上部に、右に11センチ移動しています。

このように、用途に応じて、パーツのねじ止めの位置をずらすことで、さまざまなバリエーションのカメラ位置をつくることができます。

次に雲台をつけてみましょう。

こちらは私のお気に入りのマンフロットの3Dジュニア雲台「056」。

こちらはマンフロット 雲台「141」を装着した場合。

カメラを装着するとこんな感じになります。カメラが宙に浮いたような格好になります。

コンバーターやカプラーなども一緒に固定した完成形がこちら。しかし、壁固定をさらに強固なものにすべく、センターのパーツを作り直しました。

上が初代のセンターパーツ。壁には5本のビスで固定していました。下がリニューアル版の強化固定バージョン。斜め打ちもふくめて、合計22本のビスで固定します。

そんなリニューアルバージョンの完成がこちら。ビスを22本も壁に向けて打っているので、かなりがっちり固定され、揺らしてもびくともしません。

以上です。写真をたくさん撮ったので、たくさん載せる記事を書いてしまいました。最後までお付き合いいただきありがとうございます。

三脚を使用しないことで足元がすっきりし、またカメラをかなり壁ギリギリまで寄せてセッティングすることができます。白金ピアノスタジオのカメラセッティング術をご紹介させていただきました。

おまけ

おまけでラック機材です。

詳しいそれぞれの機材紹介は、また機会があれば。

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