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大学院での研究室生活がつらい人へ

大学院修士課程を卒業してから3年…。

今振り返っても、

よく頑張った!!

とあの頃の自分に言いたいです。


当時の心境

大学院で研究できるありがたみはもちろん感じつつも、とにかくめちゃくちゃつらくて…´д` ;

ネットで「大学院 つらい」「研究 理系 つらい」みたいなキーワードで調べまくってました。研究室の同期にもたくさんグチを吐かしてもらっていましたが、それでも足りず、ネットで、自分の気持ちをわかってくれる人や大学院がつらい時の対処方法を求めていました。

この記事を読んでくれているということはきっとそういう気持ちをお持ちでは…?と思って話を進めます!

でも、調べても出てくるのは、つらい気持ちに共感してくれつつも、「修士課程は論文を書きさえすれば卒業できる。」「卒業するには頑張って修士論文を書くしかない」というものが大半。

精神論…。そっかぁ…。

と思ったのを今でも覚えています。

でも卒業して数年経った今振り返ってみても、先人たちがブログで発信していた、「修士論文は頑張って書けばなんとか卒業できるから頑張れ!」という言葉。

無責任と思われるかもしれませんが、私も先人と同じことを伝えたいです!

※もちろん、うつ病など、メンタルが病んだ場合は、辞める、休むというのは大切な選択です!あとは、研究室変更、1人で抱え込んでるのであれば周りに相談する、就職など…


こんな人もいるんだなと知ってもらうことで、今大学院の研究がつらいと思っている人の心が少しでも軽くなったり、もう少し頑張ってみるか…と少しでも前向きな気持ちになってもらえれば幸いです♪


そもそもなんで大学院に進んだのか?

①研究を通して、論理的思考能力やプレゼン能力を身につけたかった

②会社説明会に行ったもののいまいちピンとこなかった

③研究って面白そうと大学4年生で思ってしまった思った

特に①が大学院に行きたいと思った理由の中で一番大きかったです。


何がそんなにつらかったのか?

①教授との相性が抜群に悪い、理不尽なことが多い

②実験をやってもやっても良い結果がでない

③ゼミ発表での教授からの容赦ない指摘でメンタルズタボロ

④コアタイムなんて糞食らえ、拘束時間が長い

一番つらかったのは、圧倒的に①と②。特に①!

教授が自分の苦手なタイプ過ぎました。思い出したくないので詳細は割愛します笑 でも、そのおかげで、人の環境が良いところにいるのは自分にとって大切なんだと気づくことができました。(この気づきがあったので、就活の時も人の雰囲気とかは結構重視しました。)

②に関して。仮説立てて、実験して証明し、新しいことを発見していく楽しさは感じていましたが、あまりにも実験の再現と良い結果が得られなくて、これって何の意味があるのか、疑問を持ってしまい、訳がわからなくなりました。

あとは、このままだと修論発表会でもまじで話すこと何もないな…という焦りもありました。

それと、あれやれ、これやれと教授に言われて、あれっ?自分ってお金払って奴隷やってるのかな?って思ってしまうこともありました…。はやく脱出したいと常々思ってました。

今思えば、大学院って研究者の卵を育成する機関なので、ある程度厳しいのは経験を積むという点では納得っちゃぁ納得です。ただ、博士にさえも行く気がなかった自分にはしんどかったです。

ちなみに、私は、昔からあまり人と比較することがなく、自分は自分と割り切るタイプでした。なので、周りの研究の進み具合だったり、頭の良さ、研究に向いてる向いていないなど、人と比較して苦しむことはなかったです。あと、研究室の同期、後輩、先輩はいい人ばかりでそこで悩むこともなかったです。


当時の私の精神・健康状態

精神面

情緒が不安定

泣きたいと思ってなくても、帰りの夜道、ふとした瞬間に涙が出てきて止まらず、号泣して帰る

疲れすぎると、友達の顔を見たり、研究室の人が作業をしているのを見るだけで笑いが止まらなくなる

死ぬ勇気は決してないけど、死という言葉は頭の中に時折浮かぶ。この世から一時的に姿を消したいと思う。


身体面

夜中、胃痛が頻繁に起こって夜眠れず寝不足(胃薬は必須、常に携帯)

夜中、金縛りに頻繁にあう

疲れて眠いから熟睡したいのに、夜中に突然目が覚める

食欲コントールがバグってしまい、爆食いしてしまう。
それで、弱った胃がさらに悪化。逆流生食道炎になった。

ストレスが原因と思われる症状が出てドクターストップかかって、2週間ほど研究室を休む

生理が遅れたり、来ない。来ても鎮痛剤が効かないほど痛くて倒れ込む。

今振り返ると恐ろしいですね笑

THE ストレス!!

社会人になってこれらの症状は全くなくなりました👏

実は当時、これがそこまで異常な状態とは思いませんでした。私だけでなく、研究室の人で、体調不良で休む人、突然こなくなる人はかなり多かったですし、私のこの話に共感してくれる人も多かったので、そこまで大きな疑いはありませんでした。「やっぱりこの環境はストレスかかるよね〜」位の軽い感じで研究室の人と話してました。

社会人になって初めて、あの精神と身体の状態は異常だったんだ!と気づきました。


何で最後まで頑張り続けられたのか?

・両親に学費を払ってもらっているので、なんとか卒業したい…!

やっぱりこれが一番大きな理由です。

・修士論文発表会までカウントダウンする

スマホアプリで修論発表までのカウントダウンをしました。たしか修論発表の2,3ヶ月前ぐらいからカウントダウンを始めたと思います。毎日、「後○○日!!確実に時間は進んでいる!!頑張れ自分!!」と鼓舞していました笑

・理不尽なことこそ笑いにする。お笑いでストレス発散!

修士2年の9月あたりに、人生で初めてお笑いライブを見に行くことになりました。そして、お笑いを見ている間は、研究のことを忘れている自分がいることに気づきました。
しかも、芸人さんってどんな理不尽なことでも、つらい状況でも、何気ない日常でも笑いに変えていて、素直にすごく感動しました。

そこから、自分でも、つらい時や理不尽なことが起こった時、コント「○○」と自分の頭の中でタイトルをつけることで、前よりも楽に乗り切れるようになりました。

・世の中の修士課程の人にはもっとしんどい思いをしている人がいる。自分はまだ恵まれていると洗脳。

正直、自分の研究室は、理系の研究室のブラック度でいうと、周りの知人の話とかを聞いている限り、研究室界ではおそらく中程度、それよりももう少しましな程度です。本当につらく・苦しんで研究されている方もいらっしゃると思うので、何をぬるま湯に浸かってしんどいとか言ってるんだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、しんどいものはしんどいです。なので、もっと自分より辛い思いをしている人がたくさんいるんだ…というのさえも自分の頑張るエネルギーにしていました。

修論発表会終了!

発表を無事に終われた安堵感や達成感

苦しかった日々にさよならを言える嬉しさ

そして発表終了後、スマホを見たら母親から「お疲れ様!」のメッセージ

涙腺緩みました…。

また、修論発表が終わったらすぐに遊びまくろうと思っていたんですが、修論発表前はしばらく睡眠もある程度犠牲にして作業をしていたので、疲れすぎていたのか、1ヶ月ほど何もする気が起きない日々が続きました。

身体・精神の回復にそれだけの時間を要するほど、自分に負荷がかかっていたんだと改めて実感しました。


大学院で得たこと

こんなにつらくても、というよりは、とてもつらかったからこそ得るものがとても多かったです。

・論理的思考とプレゼン能力の向上

大学院に進んだ一番の目的だった、論理的思考能力とプレゼン能力を身につける点はかなり成長できたと思います。研究って内容が難しいのですが、ゼミ発表や学会でそれを論理的に、わかりやすく簡潔に話すということを求められたので、それを繰り返し行ったお陰です。この点はとても教授に感謝しています。

・製品に感謝を示せるようになった

どんな研究者の血の滲むような努力があって、この製品が生み出されたのだろう?とか思えるようになって、いろんなものや研究に感謝と敬意を示せるようになりました。

・自分に向き合えた

強烈に合わない環境に身を置いたことで、精神・身体はだいぶ犠牲になりましたが、自分と向き合ういい機会になりました。就活や社会人生活にも役に立っているなと感じます。苦しみはつらいけど、無駄なことは何一つなかったです。

・人生、ときには運ゲーなこともある

私のいた研究室は、研究室に入ると先生からテーマが与えられます。言ってしまえばやることは大方決まっています。ごく一部の人は良い研究結果が出ていました。が、ほとんどの人が望ましい結果は出てなかったです。

もしかしたら、実験量が足りていなかったかもしれません。参考文献の読む量など知識を深める時間が圧倒的に足りなかったかもしれません。そもそも、研究テーマや方針がよくなかったかもしれません。

でも、正直、少なくとも修士レベルだと研究がうまくいくかいかないかは運ゲーだと思いました。人生、努力ではカバーできないものもあると知ることができました。

・理不尽を受け流す力が身についた

社会人生活、大学院ほど理不尽なことは今のところ起きていませんが、小さいことでもいちいち過剰反応せずに受け流す力が身につきました。

大学院に行った人の話を聞いていると、社会人生活は、あの頃に比べたら全然つらくないと言っています。しかも、研究室のブラック度が高かったほど社会人生活はそこまで大変じゃないと強く思う傾向があります。研究室は闇深いです。


大学院の修士課程を卒業し、学問ももちろんそうなんですが、どちらかというと精神面の学びが多かったです。


今となっては、この経験は私にとって大きな財産です。

でももう二度と経験はしたくないです!!!


頑張れ!みたいな精神論を序盤に書きましたが、あくまでも心と体の健康を一番大事にしてください!

みなさんの研究室生活が少しでも良いものになりますように…

応援しています☺️


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