学校教育で一番心に残ってる言葉

高校の家庭科の先生の言葉

ある日の高校の家庭科の授業

『母親による児童虐待で子供死亡』

みんな今朝のこのニュースどう思う?
ひどい、なんでこんなことするのかという気持ちになってるんじゃないかと思うと思う。先生もそう思う。

もちろん私もひどい、子供がかわいそうと思った

でも次に先生が言ったのは


みんな自分は絶対やらないと思ってるでしょ
誰でも加害者になる可能性はあるよ
このお母さんも自分の子供を心から殺したかったかどうかはわからない


この言葉が私の考え、心を揺さぶった
そうか、自分も将来加害者になる可能性があるのか

こう言う類のニュース見た時、ニュースをそのまま鵜呑みにして、加害者の行動と結果にだけ視点を向け、心を痛め、加害者を批判していた。第三者視点で考えることが多かった。まあ考えてもせいぜい、自分は親から虐待受けたりせず生きてこれてとても幸運だと思ったぐらい。

自分が加害者になる可能性はゼロではないこと、そして、加害者がなぜこういう行動をとったのか、背景まで考えたことがなかった。

人の命を奪うのはどんな事情でもいけないことだけど、育児に悩んでいたのかもしれない、頼れる人がいなかったのかもしれない、金銭的余裕がなくて生きるのが辛かったのかもしれない、正常な判断ができる精神状態じゃなかったのかもしれない、孤独を感じていたのかもしれない、いろんな可能性が考えられる


この出来事から学んだことは

・いろんな立場に立って物事を考えてみる大切さ
・自分を正しくコントロールできるように自分のメンタルを健康に保つ大切さ


こんな風に言うのは失礼な気もするけど、まさか家庭科の授業で先生が雑談がてら取り上げた話が10年以上経った今でもダントツに心に残っている学びになっているとは…

そういえば今ふと思い出したけど、この家庭科の先生、酔った人が吐き散らかさず&吐いたもので窒息しない横に寝かす方法を教卓使って実演で教えてくれた。大学のサークルとかで飲み会対策用にと。家庭科の授業が隔週で2コマ連続であったのはなかなかしんどかったけど、今思えば教科書に沿いすぎずに雑談を織り交ぜてくれるなかなか素敵な先生だったなぁ


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