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運動療法で多用する等尺性収縮

こんにちは!
理学療法士の小林龍樹(りゅうじゅ)です!
初級者も理解できる運動療法に特化したマガジン「Multi-Vision」を運営しております。


今回のテーマは「等尺性収縮とその他の収縮様式との違い-臨床で使える具体的な使用方法-」になります。
こちらの記事を最後まで読むと

・等尺性収縮の特徴を把握できる
・評価にもエクササイズにも導入できる
・初期段階のエクササイズに使える

腰部疾患、肩関節疾患など疾患問わずに、運動療法の必要性は非常に高いです。治療アプローチとして、障害予防としてといったように現代社会でも欠かせなくなっています。ですが…

誰でも同じように運動療法を提供できるのか?

そんなことはないと思います。というのは、患者によっては疼痛が強い場合もある、可動域制限がある、姿勢変換ができないなどと条件が変わってくるため、運動療法を患者によって変えていく必要があります。

運動療法を展開していく際には、特に”疼痛”には注意を払っていく必要があります。それは、疼痛が出現するとエクササイズ効果が生じない可能性があり、また動作パターンも正常ではないかもしれません。運動療法によって【さらに組織にストレスが加わって疼痛が出現する】は良くありません。

等尺性収縮を理解すると運動療法の幅が広がり、疼痛があって今まで展開に悩んでいた方に対して展開できるようにと考えています!

では始めて行きます!


◆等尺性収縮

等尺性収縮は「筋肉が収縮しても筋の全長に変化がない状態」と言われています。関節をある程度固定して500mlのペットボトルを持ち続けている状態であれば、上腕二頭筋の等尺性収縮になります。

他には、スクワット姿勢を保持することでの大腿四頭筋、膝関節を伸展位で保持することも内側広筋の等尺性収縮にあたります。このように日常生活にも多く含まれていることがわかります。

また等尺性収縮時の筋力を筋力測定として計測されることが多いです。

◆筋収縮の分類

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