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読書感想文1冊目『文章術のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた。』


2021年8月24日 読了

https://www.amazon.co.jp/「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた%E3%80%82-藤吉-豊/dp/4822289060


 せっかくnoteをやるなら、自分の文章力を上げたい!と思い、ライティングに関する本を読んだ。そして次の4つの事項について、大切だな又は学びになったと感じた。理由も併せて述べていく。


文章を書く、基礎的なテクニックの重要性

 文章というのは「何か」を「誰か」に伝えるために書く。そのため、“分かりやすく” かつ “正確” に伝わり、“読みやすい”ことが望ましい。本書で記された40個のテクニックの多くは、学校でも習う基礎的なものが殆どであった。

 接続詞や助詞を正しく使うこと、1文を短くすること等々…。悪い例と良い例を比較すると、読みやすさが格段に違う。自分のTwitterやコスメレビューを見返すと愕然とした。お手本のような悪い例ばかり。日本語を正しく使えているつもりであったが、実は全く使いこなせていなかったと痛感した。


②“書く”ことの価値

 普段から手帳に“書く”ことで自分の考えをまとめたり、やるべきことを整理している。故にその重要性を理解しているつもりであったが、想像以上に大きな価値を持っていた。

 頭の中に何となく浮かんだものは、「書く行為」によってはじめて言葉になる。いくら良いアイデアや考えを思いついたとしても、自分の頭の中に閉じ込めてしまっては、何の役割も意味も持たない。人に伝える、又は自分が実行するために、言語化という作業は避けて通れないのである。そしてその言語化を行うのに、1番最適な方法が“書く”ことなのだ。

 面倒ではあるが、メモでも何でもとにかく「書く行為」を大切にしようと思った。自身に足りないと感じている実行力を鍛える方法として、最適だと感じた。


自分にとっての名文を見つける

 好きなものを追求する際、まず最初に、特に好きなものを真似ることから始まる。気に入っている絵を模写したり、憧れのスポーツ選手のフォームを取り入れてみたり。“文章を書く”ことでも同じことが言える。

 私が尊敬するS・キングも次のように述べているそうだ。

「気に入った文体が見つかれば、それを真似すればいい。何も悪いことではない。子供のころの私もそうで、レイ・ブラッドベリを読めば、レイ・ブラッドベリのように書いていた。」(『書くことについて』/小学館)

 では、私の好きな文章とは何か?印象に残っているのは?自分に問いてみたが、何も思い浮かばない。本は昔からよく読んでいるはずなのにだ。心を揺さぶられた表現を、その場限りのものとして消化してしまっていたのだ。あまりにも勿体無さすぎる。今後は自分の好きを軽々しく扱うのではなく、“書く”という行為でしっかり残していくことを決意した。


④人生観を豊かにする

 「文は人なり」という言葉がある。文章には書き手の思想や人柄が反映されるという意味だ。本書では、文章の良し悪しを決めるのはテクニックや情報ではなく、人生観だと記されている。人の情意が技術に勝るのである。これには私の経験にも心当たりがある。

 私はコスメが大好きで、レビューを数えきれないほど読んできた。そして「最高に良かった!」「全人類使って」といった激推しワードを使いながらも、それ本当に好きなの?と疑問を持つようなレビューも沢山見た。文章を読めば、本当にそのコスメを気に入ったのかどうか分かるのである。文に込められた情熱が全然違う。なぜ情熱の違いが分かるのか、未熟な今の私では理由を具体的に言語化できない。悔しいので今後もっと力を付けたら、1つの議題として言語化にチャレンジしたい。

 熱い情意を持つには、日頃から自分と向き合い、何を大切にして何を求めているのか自分自身が知る必要がある。そんな豊かな人生観を得るために、“書く”という行為が今の私には必要だ。



 以上、4つの事項をふまえて、自分のためにnoteをやるべきだと改めて決意を固めた。だが、やみくもに書きまくるのではなく、本書で学んだポイントやテクニックも意識したい。もちろん数をこなすつもりではあるが、情意を込めたい記事に対してはより上質な文章になるように心掛けたい。

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