最近の記事

銀河哲道の夜(6)

民主党バイデン氏がアメリカ合衆国大統領に就任して、もうひと月半が経過したんだなぁと、花粉症に悩まされながら思う今日この頃。 コロナ禍での就任ということもあり、メディアは大きく騒がなかった気がするし、就任式自体も粛々と執り行なわれたようだったけど、個人的には、「バイデン大統領誕生!」よりも、「トランプ"元"大統領の落選!」として印象に残っている。 思い返せば4年前、トランプ氏がヒラリー候補を破って大統領に当選した時、それはもうお祭り騒ぎだった。右派系メディアから左派系のメデ

    • 銀河哲道の夜(5)

      3日くらい前から取り沙汰され、SNS界隈で爆発的に話題になっているClubhouseというアプリ。 本日めでたく私も招待を受けてアプリを使えるようになった。少ししか使ってないが、一言で感想を言うと、 楽しい。 Clubhouseの使い方やレビューとかは他の多くのレビュワーに任せるとして、別観点でいつものように勝手に思ったことを話す。 Clubhouseは米国シリコンバレーで人気の音声チャットSNSで、音声版ツイッターなどと呼ばれている。 音声版ツイッターなんて面白そ

      • 銀河哲道の夜(4)

        小泉環境大臣が育児休暇を取得するというニュースを視た。ニュースでは、自分たちも育児休暇を取りやすくなる、といった肯定的な意見がある一方で、環境大臣という重い役職の人間が、高い給料(年間約3000万円[1])をもらっているのに育児休暇とは腑に落ちない。といったような声もあったようだ。賛否両論、それぞれ人によって捉え方があるだろう。 個人的には、仕事盛りの(しかも行政の重鎮である)比較的若い男性が、育児休暇を取得するということは、ポジティブに捉えているつもりだ。なぜなら、この事

        • 【番外】短編小説-とある殺人-

          二十歳(はたち)の時、初めてナイフで人を切った。 相手の身体からはたくさんの血が出たけれど、 罪悪感とか、そういった特別な感情はなかった。 三年後、僕は実の母親を殺した。 あの日、外には冷たい雨が降っていて、 刃物を持つ手が震えていたのを今もよく覚えている。 母は僕に、十分すぎる愛を注いでくれた唯一の人だった。 幼い頃から学校を休みがちだった僕は、 「お腹が痛い」 とよく嘘をついた。 母は、僕を強制的に登校させることなく、 布団からはみ出した僕の頭を、

        銀河哲道の夜(6)

          【番外】短編小説-We are all alone-

          あれは5年前の夏だった。 その年、ぼくは東北で開かれる自転車レースに出るため、3週間前から、友人のKと一緒に、岩手のとあるゲストハウスに長期滞在していた。ゲストハウスの近くには、地元で採れた食材を楽しめる、フレンチ風のお店があって、トレーニングの後は、決まってその店で昼食をとった。 彼女と出会ったのは、その店に通い始めてから5日目の夜だった。その日は別の店で昼を食べたいとKがいうので、それなら夕食をいつもの場所で取ろうということになったのだ。蛙の鳴く田圃道を通って、隠れる

          【番外】短編小説-We are all alone-

          銀河哲道の夜(3)

          参院選が終わってもう一ヶ月が経とうとしているが、今回の選挙で話題になったのは、やはり「NHKから国民を守る党」(N国党)の代表の当選だろう。色々と物議を醸しているニュースだが、ぼくがこのニュースで感じたのは2つだっだ。 ひとつは、マーケティングを強く意識させられる参院選だったという事実。立花孝志氏率いるN国党が躍進した理由のひとつは、彼らの中で巧みに練られた、そのマーケティング戦略にあったのではないかと思う。一貫した主張とイメージ戦略、YouTubeやTwitterなどのS

          銀河哲道の夜(3)

          銀河哲道の夜(2)

          ちょっと前の話題だけど、芥川賞と直木賞ってどういう基準で選出されてるんだろうか、とか、そもそも芥川賞と直木賞の違いってなんだ?と疑問に思ったので調べてみた。 ほうほう。菊池寛て人が作ったのか。1935年て、戦前からあるんやね。賞金100万円だから、お金じゃなくて、やっぱり栄誉として重要な賞なんだろうなと思う。というか直木賞も一緒にできたのね。 芥川賞と直木賞が成立した当初(1935年)は、今とは違ってそこまで注目された賞ではなかったらしい。過去の受賞者には、「遠藤周作」や

          銀河哲道の夜(2)

          銀河哲道の夜(1)

          「日本人と外国人て、どうやって区別してんだろ?」 この記事をみて最初に思ったのがそれだった。 統計的には、国籍とか永住権とか、そういうので日本人は日本人として区別されてるんだと思ったんだけど、じゃあこの「外国人」で括られてる人たちは、どういう人たちなのだろうか?観光客とか一時滞在している人たちも含めてんのかな? 気になったので少し調べてみた。 wikiによると、外国人は「日本の国籍を有しないもの」で定義されているらしいが、法令上、必ずしもこの定義だけでは無いらしい。た

          銀河哲道の夜(1)