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銀河哲道の夜(2)

ちょっと前の話題だけど、芥川賞と直木賞ってどういう基準で選出されてるんだろうか、とか、そもそも芥川賞と直木賞の違いってなんだ?と疑問に思ったので調べてみた。

芥川賞 = 芥川龍之介賞

大正時代を代表する小説家の一人・芥川龍之介の業績を記念して、友人であった菊池寛が1935年に直木三十五賞(直木賞)とともに創設し以降年2回発表される。新人作家による発表済みの短編・中編作品が対象となり、選考委員の合議によって受賞作が決定される。受賞者には、正賞として懐中時計、副賞として100万円が授与され、受賞作は『文藝春秋』に掲載される

ほうほう。菊池寛て人が作ったのか。1935年て、戦前からあるんやね。賞金100万円だから、お金じゃなくて、やっぱり栄誉として重要な賞なんだろうなと思う。というか直木賞も一緒にできたのね。

芥川賞と直木賞が成立した当初(1935年)は、今とは違ってそこまで注目された賞ではなかったらしい。過去の受賞者には、「遠藤周作」や「大江健三郎」など、時代を代表する文豪が揃うのだけれど、これら賞が注目され始めたのは、当時まだ学生であった、元東京都知事の「石原慎太郎」が、小説で芥川賞を受賞した時からだったらしい。

ではその決まり方はというと、芥川賞、直木賞共に、審査委員会の投票で受賞者が決まるらしい。審査委員会とは20名の審査員で構成されていて、日本文学振興会から委託された文藝春秋社員で構成されている。この20名が10日に1回くらいのペースで候補作を選出していき、最終的には年間で4, 5本の作品に候補が絞られ、その年の受賞作が選ばれるらしい。

文藝春秋社員が選んでるのか笑。まぁ元々が文藝春秋創立者の菊池寛が作ったものだから別に問題ないのね。

設立者の菊池自身は「むろん芥川賞・直木賞などは、半分は雑誌の宣伝にやっているのだ。そのことは最初から明言してある」(「話の屑籠」『文藝春秋』1935年10月号)とはっきりとその商業的な性格を認めている。菊池は賞に公的な性格を与えるため1937年に財団法人日本文学振興会を創設し両賞をまかなわせるようになったが同会の財源は文藝春秋の寄付に拠っており、役員も主に文藝春秋の関係者が就任している(事務所も文藝春秋社内)
wikipediaより

さてさて、芥川賞と直木賞の違いってなんじゃろ?簡単にいうと、芥川賞が純文学作品の賞、そして直木賞は大衆文学の賞なのだ!なるほど、全くわからん。

結論、純文学は芸術性に重きをおいた小説、大衆文学は娯楽性に重きをおいた作品、ということらしい。大衆文学の代表例はSF小説とか推理小説とか、今でいうとラノベとかもそうなのかなぁ。純文学の例は、みなさんご存知、夏目漱石の「こころ」とか太宰治の「人間失格」とかになるらしい。まぁでも両者の境目は結構曖昧で、今でも議論されてるテーマなんだね。

8月に入って夏も本格化したけど、今年は歴代の芥川賞と直木賞の小説を何個か読んでみようと思った。

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