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アイスランドで北欧建築と児童文学に浸る。The Nordic House

アイスランドで北欧デザインを楽しみたい方にぜひとも訪れてみてほしいのがフィンランドのモダニズム建築家アルヴァ・アルト(1898-1976)によって設計されたThe Nordic House です。


この建物で置かれている椅子やスツール、テーブルなどの家具は彼がデザインしたものが使われており、統一感のある空間が心地よいです。

北欧の現代アート&カルチャーの中継地


北欧の芸術、文化、言語にフォーカスし、ディスカッションの場を提供する文化的施設であるThe Nordic House。1968 年の設立以来、アイスランドと他の北欧諸国の間の文化的なつながりを促進する上で主要な役割を維持しています。

立地&アクセス

レイキャビク市街地からは徒歩で20分弱で行けます。
レイキャビク中心地にあるコンサートホール Harpa あたりから1番または3番のバスに乗れば12分ほど。
アイスランド大学前(Háskóli Íslands)のバス停で降りてそこから徒歩6分で到着です。


北欧各国の児童文学を継承


さらに、この建物は北欧5カ国の書籍を扱っている図書館でもあります。
地上階の入り口を入って左に進んでいくと奥に図書館があり、一般向けの小説や実用書、アートブックや雑誌、DVDなどの貸し借りができます。(貸し借りするには図書カードを作る必要あり。IDナンバーであるケニタラが必要)

写真は公式サイトから

上の写真の真ん中に設置された階段を下りていくと、児童文学を揃えた子ども図書館に入れます。

この子ども図書館、クォリティ高くて子連れにはまた最高なんです…。
現在はUnder the Polar Ice という展示が行われているので空間全体がうっすら青く、落ち着く環境がつくられています。

写真はInstagramのアカウントから
海の底にいるかのような。(写真:筆者撮影)

こちらのこども図書館では、ピッピ・ロングストッキングやムーミンといった世界的に有名な絵本を7つの北欧言語で読むことができます。


写真:公式サイトより

冬には、スウェーデン語、フィンランド語、ノルウェー語、デンマーク語の絵本の読み聞かせの時間もあります。幼稚園や小学校、その他の団体は図書館の見学を予約することができるとのことです。

例えば先週の日曜日にはフィンランド語の読み聞かせ、その今週28日の日曜日にはスウェーデン語の絵本読み聞かせと精力的に活動しています。

第二言語で生活している親にとっては、こういった母語で行う読み聞かせの機会があるのがとっても有難いんです。年齢が上がってくると、お母さんやお父さんの読み聞かせにはあんまり興味を示さなくなってくる子もいるので、ほかの子供たちも集まる「パブリックな場での読み聞かせ」だと集中して耳をすませることができる子が多い。

プレイエリアもあるので、本を読まなかったとしても、幼児を連れていって遊ばせるだけでも行く価値あり(入館は無料です)。特にアイスランドは子連れファミリーが気軽に行ける屋内のプレイエリアがなかなか無いのに加え…通常のソフトプレイエリアのようにわちゃわちゃする場があまり好きではない身として、The Nordic House のように落ち着ける場所があるのは有難いです。

お絵描きする紙も常備してあります(写真:筆者撮影)


子供向けのワークショップ(もちろん無料!)

読み聞かせに加えさらにクラフト作りなどのワークショップも定期的に開催されています。北欧の言語を理解していない我が家は読み聞かせではなく、こっちのワークショップを楽しみました。

11月のいつだったか、漁業で使用されるロープを再利用してカバンのようなものを作ってきました。


赤い紐を肩にかけるとリュックサック風に。
(写真:筆者撮影)
カラフルでポップな仕上がりに(写真:筆者撮影)


直近のものは1月28日(日)のリサイクル・ワークショップ。

デザイナー、レベッカ・アシュレイが、帆布といった合成繊維(ナイロン、ポリエステル)のような型破りな素材を、創造的な方法でリサイクル・再利用し、キーホルダーやしおりをデザインするワークショップです。ご家族全員でご参加いただけます。

The Nordic House website から翻訳


その他、地上階には北欧のカルチャー関係のディスカッションイベントや子ども向けのワークショップを行うイベントホール、こじんまりではありますがランチができるカフェもあるので時間帯によってはゆっくりお茶もできます。

ディスカッションの場として

昨年11月末には北欧の児童文学についてのパネルディスカッションのイベントにも参加してきました。アイスランド人の児童文学スカラー、フィンランド人の児童文学スカラー、アイスランドの絵本作家(元国会議員を務めていた方でもある!)、イラストレーターと4人で『北欧」というアイデンティティの形成について児童文学がどのような役割を果たしてきた、いるのか話していました。

スウェーデン紙幣の顔にもなっている児童文学作家アストリッド・リンドグレーン。代表作は『長靴下のピッピ』
当日会場には北欧各国で出版されていら絵本たちがずらり


 天気が良い日は外でお散歩もできるかな。

内装がどんな感じが気になる方は、ぜひこのヴァーチャル・ツアーのヴィデオをご覧になってみてください。


ではでは。

雪が降るアイスランドより。

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