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イギリスの産科医療2:妊娠12週エコー検査がトホホだった件

イギリスでは、どの妊婦も妊娠12週のタイミングで勝手にエコー検査が入ります。


妊娠12週のエコー検査の意味

通称「dating scan」と呼ばれ、胎児の大きさをチェックしていつ妊娠したのかを推測する(=to "date")ための検査です。イギリスの産科医療プログラムが、これをもとに算出した出産予定日「due date」を中心に回っているため、妊娠期間の確定が制度側にとってはすごく大事みたいです。
希望する人には、胎児の異常を調べる検査もついてきます。

体外受精で妊娠した私の場合、胚移植の日がはっきりしているので、妊娠時期を調べる必要はなし、正常胚なのでダウン症などの染色体異常による問題もまずありえません。なので、あまり検査を受ける意味はありません。

夫「赤ちゃんを電磁波や超音波に晒すのは必要最小限にしたい」
お世話になっている子持ちの鍼師「検診は義務ではないからね」「私のときは、エコー検査を受けるたびに生理痛みたいになった」
という声もあって、この検査はもともと受けるつもりはなかったのですが、体外受精だし、これまで一度も妊娠できたことがなかったので、ベビーの生存確認のためだけに行くことにしました。

エコー検査当日

前回の検査での対応が良かったので、今回も同じような検査を期待していました。

呼びに来たのは熟練のおばちゃん技師どころか学生?ってくらい若い見た目の検査技師で、 名前も名乗らず、 前の半分くらいの小さい部屋に通されました。

最初の時点で「今日は赤ちゃんが生きてるかどうか知りたいだけなので、検査時間も曝露も最小限にしてもらえますか」とはっきりお願いしました。

まずは問診。

体外受精?
新鮮胚移植?凍結?
移植日は?
などなど。

絶対前に一度以上、GPか6週の検査ときに答えてますけど?という質問をされ、回答内容をブツブツ繰り返しまがら私たちに背中を向けてデータ入力、ここまでで約10分。

エコー検査もぐだぐだで、頭のてっぺんから足の先まで、いちいち「これが脳で、見た目は正常ですね」とかアングルを変えつつ進めていきます。

生存確認だけなんだからそんなあちこち時間かけて見んでもよくない?とも思いましたが、いざその最中になると流れもあって、「赤ん坊の動きだけチェックして終了してくれ」というわけにもいかないことを実感しました。
あれだけ「超音波は最小限で」と言っていた夫もタイミングをはかりかねたのか何の意義も唱えないまま続行。

最後に胎児の全体像が映り、ひざを曲げ伸ばして飛び跳ねている様子を確認!
エビかよ!
いや、魚か?
ここだけは興奮しました。

子宮筋腫があるので、いちおう測ってもらい前回とくらべて拡大してないかをチェック。

ここまでで30分ほど。

「お腹を拭いてストレッチしてください」と言われたので終わりかと思いきや、「これから計測します」と。
おいおい、さっきの詳細なスキャンでは測ってなかったのかい!

「や、計測は結構です」とお断りすると、「妊娠期間はわかってるのでそれでいいでしょう」とあっさり。

謎の説得

さて荷物をまとめて帰ろうかというときに「次の検査の予約を」と言い出したので、「あ、それはまた考えます」とやんわり言うと「どゆこと?」と食いつかれました。
「いや、まだ次の検査受けるかどうか決めてないんで」
すると血相を変え、すごい勢いで
「確かに受けるかどうかは自由ですけど、次の(20週)検査では、あんなこんな・・・と様々な異常のチェックをするし、超音波検査はMRIとかに比べてものすごく安全だし」などまくしたてられ、足止めされること10分くらい。

こっちの自由とか言ってる割には説得しに来てね?

そうやって異常とかリスク探し中心で、多感で敏感な妊婦に無駄に不安を煽るから検査したくないんだよ、と思いつつ「詳しくはリーフレットいただいて読んでおきますね」と予約は入れずに部屋を出ましたが、とにかく最初から最後までぎこちない対応で前回とは天地の差。
もうこの人には当たりたくないし、選べないんだったらもうエコー検査は来ないわ、というくらい、患者対応の下手くそな人でした。

ちなみに、エコー写真は有料!なので印刷してくれませんでした。

売るのかよ!

6週の検査では普通にくれたのにな。

ま、でもともかく赤ちゃん健在、ということで、安定期突入したぞ!

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