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イギリス生まれのブランド『Superdry極度乾燥(しなさい)』が間違った日本語を直さない理由

イギリスのアパレルメーカー「スーパーグループ」が展開する、ファッションブランド。

現在65ヶ国、768店舗を構え、日本ではアサヒビールのスーパードライが商標権を持っているため、残念ながらお店はないが、インターネットで購入する事ができる。

しかしなぜ間違った日本語を使っているのかと、不思議に思った人も多いのではないか。

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出典:https://www.superdry.com/

『Superdry極度乾燥(しなさい)』間違った日本語を直さない訳


実はこのブランド、日本に住んだことのあるイギリス人のジュリアン・ダンカートンが、日本のアサヒビール『SuperDry』から名づけたと言う。

しかしなぜ、日本に住んだことのある彼が、わざと間違った名前(極度乾燥しなさい)をブランドネームとして使用するのか?

それは彼が日本でよく目にした、間違った英語表記が印象的だったという。

日本の広告は特に英語の本来の意味や使い方ではなく、日本人向けに言いやすさ、勝手なイメージをキャッチフレーズにしているマーケティング戦略を面白く思ったという。

そこで間違っているからこそより注目され、心に残り、話題になると考えたそうだ。

ちなみに実際、デザイナーがグーグル翻訳にかけた日本語をそのまま使用しているそうだ。

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日本でよく目にする可笑しな英語


アジアの中でも「英語が通じない国」としてよく知られる日本。

治安の良さや、経済的にも発展しているのに、未だに英語力は低いとされている。

そんな日本では、TVに出るアイドルでさえも、英語のロゴTシャツの意味を知らずに着ていると思うと恥ずかしい。

洋服はもちろん、看板や街の標識まで至る処に、”変な英語”を見かける。

そんな日本で暮らした、イギリス人のジュリアン・ダンカートンが日本で一番衝撃に残った体験から、ヨーロッパ、アメリカで大ヒットする『Superdry極度乾燥(しなさい)』を創り上げた。

言葉を”遊ぶ”と言う点では、とても面白いと思うし、日本語が”デザイン”として世界で活躍している事は嬉しい。

ただ一番大切な事は、自分の身に着けている洋服の意味くらいは、理解しておくべきだと言うこと。

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