愛
どうしようもなく寂しい夜に
小さな光の粒が私に降り注ぐ
私はそれを救世主のように見つめているけれど、
世界は何も変わらなくて
それは、ただ何も変わらない世界に絶望した私を
慰めるものだったんだと気付く
今でも、どこかで誰かが小さな咳をしていて
また別の場所では人が倒れている
世界は優しそうに見えて、その実冷酷なのです
大きすぎる責任を背負うから
私は苦しくなって逃げ出したくなるんです
愛とは、責任なのかもしれないね
まやかしだなんて言わないで
私は、契約にも似たキスをしよう
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