居場所
ずっと一人だったらいいのに。
それは、ただの強がりでもなんでもなくて、
ただ純粋な、切なる願い。
人が一人で生きれぬように、
大勢の中で生きていけない人だっているんだ。
鯨だと思っていたのに、実は海月だった。
鷲だと思っていたのに、実は蝙蝠だったなんて。
私たちには、きっと帰る場所がどこかにあるはずなのだ。
鯨から産まれた海月は、海月の元に帰らねばならないのだ。
だから、醜いアヒルは、いつまで経っても醜いままで。
現実はあまりにも残酷な結末を、無情に突きつける。
でも、もしかしたら、
私が見ていなかっただけだったりして。
幸せなんて、誰が持っていてもいいのにね。
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