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映画16「ザリガニの鳴くところ」

「面白いかなー」と相変わらず前情報皆無で
見始めた。

私も獲物になりかねない世界で
結構な期間を子ども1人で生きてきたので
なんか親しみが湧く。
「湿地の少女」というだけで、何か起きそう。

本を読んでももしかしてそういう感想を持つかも。
大人になって思慮深くなるのかと思いきや
思慮でなく知識ばかりの雑学博士大人が増えてしまった気がする。
もちろん私は雑学すらもないので
一般人なのだけれど。
クイズ王みたいなのを教養があると言ってしまうような世界。

そんな世界を本能を頼りに
用心深く、生き延びる。

ずるい人も少なくない世界だけど
いい人もいる。
もし、事実を知ってしまったとしても
その人達は理解してくれたのだろうと思うよ。

見終わってからググってみて
「そりゃあ早川書房だろうよ」
と思って笑ってしまった。

生きるということは、
本当は本当に非常に単純なことで
生物としての本能を「正しく」活用した。
そんな映画。

画像は
世界がシンプルだった頃の絵を描いてみた。

大人になった今、
子どもだった私に見えた世界は
あんなにもシンプルだったのに
あんな魑魅魍魎の中でよく生きてきたなと思うほど。
幼児であっても容赦ない捕食者はあちこちにいたし。

生物が生きていくことって
単純で、簡単じゃないね。

おしまい。


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