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1年間のインターンで身についた“視野”をまとめてみた。


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初めまして、RITでデザイナーのインターンとして働いている繁田と申します。今年3月をもちましてインターンを終了することになったので、この機会にインターンの活動を振り返って記事を書かせていただきます。
※インターンで一緒に働いた、武藤さんの卒業記事はこちら

インターン参加前

株式会社RITには、2020年2月に入社しました。コロナがちょうど騒がれ始めた頃です。それからずっとリモートという形で勤務です。RIT内でも面識がない、もしくは面識はあっても実際に会ったことがない人の方が大半ですね。

Q.入ろうと思った動機は?

当時は正直なところ、デザインを少しでもスキルアップできるアルバイトをしたいという気持ちだけで動いていました。RITに入る前にもすでに2社ほどデザイン事務所でインターンに参加しており、しかし半年ほどの期間のインターンだったため、ちょうど2月上旬にニートになってしまいました。そんな状況で、とにかくデザインができるアルバイト...あわよくば、今だからこそできる関わったことのないデザインも齧れるアルバイト、という軸で探し出会ったのがRITでした。

RIT参加後

意外だったことは?

〜やりたい分野にチャレンジさせてくれる点〜

基本的に私はいろんなことに興味を持ってしまう性格なので、インターンに参加させていただいた一年間の中でもコーディング、グラフィック、UIに手を出させていただきました。(結果的にいうと、コーディングは本当に不向きでした。機会を頂いたのに形にできず申し訳ないです。)


〜かなりデザインに根拠を持たせていた点〜

それまでに受けていたインターンではあくまでもデザインのお手伝い業務がほとんどであったため、1から作っていく時の視点や考え方になかなか触れられずにいました。
それだけに、何かデザインを担当した際に「なぜ●色を使ったのか」「なぜこのようなシェイプのロゴなのか」「なぜこのアプリ名なのか」などという根拠の部分を詰める必要があることに気づき、これをきっかけにデザインをする際の準備段階が私の中でかなり変わりました。


〜各役職の人との距離が近かった点〜

デザインにおいては金森さんとのやりとりがほとんどでしたが、デザインが完成した時やその他の内容で疑問が出た際、金森さん経由ではなくインターン生から直接質問できる形だったのが意外でした。

インターン参加前後の変化は?

<参加当初>

・illustratorとPhotoshopを使ったレタッチや簡単なデザイン(案)を作ることができる
・デザインをする上でターゲット層を想像することはできる(ペルソナの作成、ターゲットの行動、求められることの明確化まではできない)
・自分でデザインの良し悪しを判断できない
・自分に何が足りなくて、何が必要なのか分かっていない
・時間の使い方が無計画、ルーズ。
・なんとなく自己完結して、あとから方向性の間違いに気づくことが多かった。

デザインする上で必要な「クライアントとターゲットを見据えて構成する」という思考はありました。しかし大学で教わるのは「デザインのビジュアルについて」ばかりのため、ほとんどターゲットやクライアントの目的に沿う問題解決としてのデザインについてはほとんどと言ってもいい程に知識も思考力もありませんでした。

<参加後>

・ただ作業としてのデザイン作成だけではなく、調査やペルソナ作成を通して根拠のあるデザインの案を作ることができる
・デザインする上でターゲット層の流行やアクションを見据えて着手できる
・調査を通してデザインしているので、そこを軸に良し悪しを判断できるようになった
・まだまだ経験や知識は足りないが、調査をし論理的に考えてデザインを作る、というプロセスを学んだのでその都度必要なものが見えるようになってきた
・なるべく自分の作業時間を予測、計画して進める癖がついた
・自己完結せずに金森さんなど上司の方に相談しながら進める癖がついた

まずデザインする前の準備段階をしっかり踏むようになったことで、あらゆるプロジェクトにおいてどんなことを軸に進めていけばいいか明確にわかるようになりました。それまでないがしろにしていた「ターゲットのアクション」の部分を丁寧に調査し観察することで、どんなデザインが「使いやすい」ものかつ「また使いたい」と思わせられるか、まで考えられるようになったと思います。それでもデザイナーの金森さんに相談することでやっと見えてくる事もかなり多く、自分はまだまだだなと痛感します。


参加したプロジェクト

CI刷新

RITのCI (web,ロゴなどのデザイン)の刷新にあたり、RITの理念を整理した上でイメージを出し合い、デザインを決定していきました。
特にメインで参加したのはロゴデザインです。
役職の方々のRITに対する熱い思いをロゴデザインに反映させる上で、情報の内容の厳選、ロゴの印象、コンセプトの反映が大きな軸になっていました。

<デザインの提案例/ロゴのカラー>

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<デザインの提案例/サブグラフィックエレメント>

ロゴに合わせるグラフィックとして、どんなものが適切かデザイン案を出し合いました。私の出した案は風や揺らぎなど、空間を意識したものが多かったです。

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<デザインの提案例/HPのカラー・配列>

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フードデリバリーサービスのアプリデザイン

飲食店を営む企業の方からの依頼をお手伝いしました。コロナの影響で客数が減ったことから、当社専用のデリバリーアプリを開発してほしい、という内容でした。
私が担当したのは主にアプリ画面のデザインとロゴデザインです。
このプロジェクトが自分にとって初めてのUIデザインの仕事で、金森さんメインに進みつつアドバイスを頂きながらお手伝いしました。

アプリは日常的に触れる機会が多いものであるにかかわらず、ここまで1クリック1アクションをシビアに扱われているのはプロジェクトに参加して初めて気づいた発見でした。ただ画面が見やすいだけではなく、ボタンを押すというアクションをできるだけ減らしてあげる構成にしたり、操作が一目でわかりやすいようなUXにしてあげることが大事だと学んだプロジェクトでした。

RITのHP/Projectページのデザイン

CI刷新に続き、WORKSのページ構成とデザインを担当しました。
「このページを見るのはどんな人で何を知りたがっているか?」を定義するところからスタートし、いかに各プロジェクトの全体像をわかりやすく見せるか試行錯誤しました。
PROJECTページでどんなことをしてきたか紹介している会社はあっても、どんなコンセプトで、どんなプロセスで、どのような思考で、どんな成果を果たしたか...という細かい紹介を載せている会社はかなり少ないです。他社との差別化を測るためにも、内容とデザインにはこだわりました。

プロジェクトを通して気づいたこと

既存の事例や他社のやり方を調査する

入った初期の頃、数少ない自分の中の知恵だけを使ってデザインを構成していました。しかしそれだけでは、世の中に出すものとして機能不全や自己満足のデザインとして終わってしまうことに気づきました。
またデザインをする上で、自己完結した偏見混じりの視点ではなく、ちゃんとした根拠や既存の事例をもとにどう作っていくかという思考が大事なことに気づきました。特に私はWEBだけでなくロゴに関してもまだ知識がないため、まずは今世の中のクリエイティブがどのような立ち位置にいて、どのような役割を果たしているのか、そしてどの点を意識して構成していくべきなのか...という根本的なところをまず調べてから着手していく必要がありました。

ターゲットのアクションを想定する
初めの頃は「画面全体を見たときに各項目が見やすいか」という視覚的な部分だけ意識していました。
ただ経験を積むうちに「どこに何の情報が置かれているのかわかりやすいか」「アプリやウェブを利用した時、その利用者のやりたい操作が画面のデザインを通して一目でわかるか」という人の中にある既存のイメージや経験上の固定概念のようなものを活かすことでよりデザインが機能することに気づきました。

これから

4月から入社する会社では、デザイナーとしてブランディングや紙媒体の広告デザインを担当します。
RITで触れてきたUIデザインの部分においては直接的な関連性はありませんが、クライアントが本当に望んでいることがなんなのか、画面や紙という媒体を通してターゲット層のアクションに合わせられるか...という視点はブランディングにおいてもとても大事です。
また、まず社会人として一番大事な「わからないことはすぐに相談すること」「こまめに共有して方向性が間違っていないか確認すること」もRITで学ぶことができて、かなり自分がやりがちなケアレスミスのカバーをしていくためにもこの学びは結構大きかったと思います。
これらのRITで学んだ着眼点は次の職場でも活かしていきます。

インターンに参加される方へ

大学2〜3年生の段階ではまだ何がやりたいのか、何が自分に向いているのかわからない...という人はかなり多いと思います。そんな人こそRITで「やってみたい」に積極的にチャレンジしてほしいです!
各業種のプロとの距離が近いので、わからないことは何でも教わることができます。美大や大学で教わらないような実務的な質問も就職についての相談も可能なので、早めの就職準備や勉強に特に大学2年生にRITのインターンをオススメしたいです!かなりいい経験が積めます。
またRITは「やってみたい」という気持ちをとても尊重してもらえる職場です。

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