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ごまペーストでアレルギー反応を起こした息子と私

息子は幼児期、食物アレルギーがあった。
さらにアトピーもあり、水イボもあり、全部が関連しているんだろうけど、病院も 4, 5 件経験したし、その中でいろんな想いもした。

働く親として特にしんどかったのは給食の代替食対応だ。

※以降の話は、もちろん子の安心安全が全ての優先であり、保育園としてもリソースに限りがある以上、ルールがあるのは当然という前提で。

最初に乳製品でアレルギーが出た息子の代替食対応について、保育園入園時に面談があった。

「給食で食べるメニューを事前にお渡しするので、全部の食材とメニューを事前におうちで食べるようにしてきてください。」

保育園で食べるのが最初じゃないように、、ということだ。

でもですよ。
そもそも料理が得意じゃない私が、全部の食材とメニューといっても、だいぶ難しいわけですよ。

それでも、息子のために、スーパーでメニュー表を見ながら、日々新しい食材を買ってきた。
そして不慣れな母が調理したお初のメニューを前に、息子の箸(スプーン)は全然進まず、なんとか口に入れようとしても嫌がるシマツ。

私も泣きたかった。
好き嫌いがまぁまぁあった私は、育児の中でも子供に好き嫌いなく食べさせるのが最も苦手なタスクの1つだからだ。

結局、食べれたのか食べてないのかよくわからぬまま、日々新しい食材を買ってきては、調理するのも(不慣れな食材だから)大変で、家族にも不評だし、ただただしんどかった。

メインの食材はなんとか一口食べた気がするけど、、

と思っていた矢先、保育園から電話があった。

「おやつに食べたサンドイッチで、〇〇くん(息子)、発疹出ました。迎えにきてください」

急いで迎えに行って、そのおやつのサンドイッチに今回初めて含まれる食材を確認したところ…

ごまペーストだった。

食べたことあります?と詰問口調で質問され、「ゴマはあります。胡麻油はよく使ってるし…。でもペーストはなかったかも」とモゴモゴする私。

情けなくて泣きたかった。
全部事前に食べさせてないことを見透かされ、責められている気がした。

この、ごまペーストについては、食物アレルギーで受診してた小児科にも報告と相談はしたけれど、ゴマのアレルギー項目はなかったからか、特にアクションにも落とし込めず、なんとなく様子見という感じでフワッと着地した。
そして、牛乳含む乳製品や魚料理など、いくつかアレルギーがあり、除去生活(そしてそれらのメニューが出る日は代替食を家から持参することが義務付けられていた)を3年半ほど送っていたのち、少しずつ解除していって、小学生に上がる頃には完全解除となった。
※完全解除と認定してもらった日は、感慨深くて、数年来の苦労と悩みを思い起こして1人泣けていた。

そして、ごまペーストはなんだったんだろう。
あれ以来、ごまペーストは我が家の食卓にはもちろんのこと、外でも出会う機会はない。

ただ、今でもその名前を見ると、あの時、メニュー表を前に困惑して茫然とした私と、迎えに行って発疹で顔が真っ赤になった息子を前に、ダメな母でごめんごめんと泣いた日々を思い出すのだ。

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育児で悩む全ての親が、少しでも育てやすく、味方も多い環境でありますように。

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