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恋日記②

みなさん、こんばんは!

私がnoteを投稿するのは感傷的になりやすい頃になります!

だから、これからも「こんばんは」という機会が多くなるかもしれません。
よろしくお願いします。

今日は、恋日記①に続き、恋日記②です。

前回は、私が小学校を卒業したまでの物語でしたが、今回は小学校6年生の終わり頃からのお話になります。

私はなぜ、恋日記①で紹介したHを無視して新しい恋をしたのか、その相手はどんな人物なのか、そして、私はなぜ後悔をしているのか、その全てをこれから告白します。

恋日記②

僕はHのことが好きだった。

だけど、ある日を境に、僕とHの間にはそこはかとない気まずさが漂い、自然と話す回数は減っていった。

それまでは、グループディスカッションや給食の時間に班を組んでいて、いつも自分たちの恋の話で盛り上がっていた。

だけど、Hと気まずい関係となった今、僕はどのようにして班の中で話を回せばいいのか分からなかった。

これまで、僕たちの恋バナに付き合わされた他の班の人達は、何を思っているのだろう。
なんとなく気がかりだった。

ところが、全然、気に病む必要はなかった。

僕とHの恋バナの盛り上がりは、自然と班の盛り上がりになっていたのだろうか、予想以上にメンバー間の親密度は深まっていた。

だから、Hと同じ班でも、彼女との気まずさなんて一抹も感じなかった。なぜなら、そのくらいに仲のいい班になっていたから。

ある日、僕ではない同じ班の男が、隣の席(班になる時は正面)の女子をいじりはじめた。彼女の呼称は、当時使っていた隠語、ZIとしよう。

男「ZIって誰かに似てるんだよな〜」
ZI「誰?」
男「んー、誰だっけ。んー、あ!お岩さんだ!ZIって、お岩さんに似てる!」

お岩さんとは、四谷怪談に出てくる幽霊のことなのだが、ZIの瞼は少し腫れぼったく、その姿がお岩さんに似ていることからこのように言われた。

それからというものの、ZIはお岩さんと言われるようになった。

なんとなく、いじめの始まりみたいな感じがするけど、ZI本人は特に嫌そうな態度を示すことはなく、むしろその呼び名を気に入っている様子だった。

こんなふうに、いじり合って、笑い合って、楽しむ“僕たちの姿”が今も頭に浮かんでくる。


そんな、たわいもない日常が続いていたある日のこと。

卒業まであと3ヶ月、僕は、ZIの友人から突然、好きな人を聞かれ、少しドキッとした。

特に僕の中に想う人はいなかったが、とりあえず「教えない」といった。

意外や意外、ZIの友人は想像以上に食いついてきて

「好きな人いるでしょ!誰?」

と聞いてきた。


・・・


あー、なんだろう…

心地いい…


どうやら僕はこの“やり取り”が好きらしい。

なので、とりあえず僕は

「いるけど、教えない!」

と虚実を述べて相手の好奇心を掻き立てることにした。

だけど今度は、思いのほか彼女の反応は薄く、少しの沈黙がやってきた。

僕はその沈黙を埋めるように続けて聞いた。

「俺の恋バナなんか気になるなよ」

彼女はまだ黙っている。


んー、

なんだ?

なんで黙ってんだ?

なんで俺の恋バナを聞いてきたんだ?

俺に興味が無いのか?

???

まあいっか
別に好きじゃないし

そんなことを考えていたとき、
彼女の閉ざされた口が開いた。

ZIの友人「なんかさ、ZIに、理想論の好きな人を聞いてきてって頼まれたんだよね」

???????

ZIが俺の好きな人を聞きたい?

なんで?

別に、普段から仲良く話してるんだから直接聞いてくればいいのに、何で自分で聞きに来ないんだ?

僕には理解が追いつかなかったので、 質問の意図を聞くことにした。

「それじゃ、自分で聞いてくればいいじゃん。何で自分で聞いてこないの?」

ZIの友人「知らなーい。じゃあ、本人に聞いてみよっか!」

そう言って、ZIの友人はZIの元へ駆け寄っては、僕を横目にコソコソ話をし始めた。


・・・

くそっ…!

なんだよ…!

気になるじゃんか…!!!


しばらくして、ZIの友人は、僕の所に駆け寄り、ZIが内緒にしたいという理由で質問の意図を教えてくれなかったという何ともしこりの残るセリフを残して、その場を去っていった。

なんだよそれ。

気になるじゃんか。

いつもよりも少し、姿勢よく座りながら考えていた。

そんな時、

ふとZIを見た。


か、か、可愛い…


教室の入口から頭だけひょっこり出して、僕の方を覗き込む彼女がそこにいた。


うん。

好き。

そして、僕は恋に落ちた。


ZIに恋した僕は、Hの時と同じように、ZIと好きな人を当てるゲームをして楽しんだ。

ただ、Hの時に答えたヒントをまるっきり変えてしまうと好きな人をコロコロ変える不誠実な人だと思われると思い、僕はあまり踏み込んだヒントを与えないよう努めた。

そのせいか、なんの発展もないまま小学校を卒業し、中学生になった。

不幸か幸いか、ZIとは同じ中学へ進学した。(小学校の同期ほとんどが同じ中学へ進学していた)

ただ、それからというもののクラスが違うことも相まって、中学1年生の終わりまでZIとは何も進展がなかった。

これまで止まっていた恋の歯車が再び動き出したのは中学2年生の時だった。

僕はZIと同じクラスになり、限りない喜びを感じていた。

久しぶりの再会ということもあり、しばらくは話しかけるのすらままならなかった。

だけど、体育祭の季節がやってきて、ZIが体育祭係に立候補した。

僕はすかさず彼女を追いかけるように手を挙げ、僕も彼女と同じように体育祭係へ立候補した。

それからは、放課後に本番の準備やら何やらでZIと会う回数も増えていき、情報共有のための連絡先の交換だってできた。(当時はLINEではなく電話番号のメッセージでやり取りをしていた)

ZIと連絡先を交換して間もなく、ZIの方から連絡が来た。話した内容までは詳細には覚えていないが「HoneyWorks」や「好きな人」の話をしたことは覚えてる。

そんな日々が1ヶ月ほど続いた時だった。

親からお叱りを受けた。

どうやら通信料が大変なことになっているらしい。

僕とZIのやり取りはLINEのような無料メッセージアプリを利用していなかったので、その分の料金が積もりに積もって異常な額になっていたらしい。

ただ、そのことを知っても尚、僕はメッセージのやり取りを続けることを心に決めた。

なぜなら、このスマホが浸透した世の中で、無料メッセージアプリの使用を認めないのは紛れもない親自身であって、僕は連絡手段として有料メッセージアプリを使わざるをえない状況を鑑みれば、これは断行するに値すると考えたからだ。

とにもかくにも、僕は無料メッセージアプリを禁止するような時流に遅れた親の言葉に耳を傾けるほど素直な性格じゃなかった。

なんてったって、好きな人と連絡が取れなくなるんだから。

そんなことを考えていたのもつかの間、ZIから連絡を取り合うことをやめようというメッセージが来た。

理由を問うと、僕と同じように親からお叱りを受けたと教えてくれた。

彼女が言うなら仕方がない。メッセージのやり取りをやめた。

1週間くらい経った頃だろうか、ZIからメールが来た。

どうやら、親からメールでのやり取りは許可されたらしい。

まあ、何通もメールを送らないことや話したい内容は簡潔に述べるなどの条件はあったが。

それでも、連絡を取り合えない状況にあった僕にとって、これはとても嬉しいニュースだった…


そして、恋のストーリーは急加速する。


少し長くなってしまったので、恋日記②の続きは次の投稿に繰り越したいと思います💦

ここまで見てくださった方ありがとうございます☺️
ぜひ、次回の投稿もご覧下さい!

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