【自己紹介】シムラ ヨウタとは何者か

名前:シムラ ヨウタ

生年:1990年

職業:中小メーカーでマーケティング担当

中小企業に入社

 大学(法学部)卒業後、現在の会社に入社。BtoBのメーカーで非上場企業のオーナー会社。社員数は150人くらいで、あまり大きな会社ではない。元々の成り立ちは海外の商品を国内に流通させる商社であったため、その意味での商社機能も有している。まぁ要するにメーカーと言っておきながら完璧にメーカーとは言えない、やや中途半端な部分がある会社に勤めている(結構、こういう会社って多いのでは?)。

営業部に配属

 入社後3ヶ月くらいの研修を経て、東京本社の営業部に配属。花形部署とされるメインの営業部。基本的にルートセールスが中心の会社だが、私は飛び込み営業を結構やらされた。最初は苦痛もあったが、慣れてくると楽しくなり、1日に10件以上飛び込み営業をすることが普通になっていた。この頃は、心理学や行動経済学について学ぶことが多かった。例えば、(今では若干胡散臭いと思っているが)とにかく人は短い期間での単純接触回数が多ければ多いほどその人を信頼する、というようなものだ。私は飛び込み営業をきっかけにいくつかの実績をあげることができた。

 とはいえ、元々はルートセールスがスタンダードな企業だったので、良い代理店が担当できるかどうかが営業にとっては重要だった。私はどうも当時の営業マネージャーと相性が悪く(というか今思えば嫌われていた笑)、いわゆる良い代理店は担当させてもらえなかった。しかも、なぜか計算すると私だけ前年対比で140%くらいの年間予算を設定されていた(他の方は昨年対比110%くらいが普通)。

 そんな中、とある地方エリアを担当し、そこでは過去最高の年間売り上げを達成(もう更新されたっぽいけど笑)。自分だけの担当エリアを持つことの楽しさを味わったが、なぜか(というか多分嫌われてたからだと思うけど笑)1年で担当を外される。またまた都内での飛び込み営業の日々が再開する。毎年、予算達成率でいうと全国で2、3番手集団のところで着地していたが、飛び込みで決めてきた案件を代理店に渡すことが多かったので、値引きが少なく、粗利率はそれなりに高かった。

 なんで上司から嫌われていたか。これは自分にとって都合のいいことだけ無意識に書いてしまうと、お客様のためだけを考え、あまり上司のことを考えていなかったからだと思う。とにかく、行動の軸は「それはお客様にとってメリットになるか」に置いていた。例えば、繁文縟礼ゆえに納期に遅れそうな時は、それを無視する場合があったし、重要度が低い日報は適当に書いていた。社内会議では自分の思った意見を遠慮なく言っていたし、こういったことが煙たがられたのだと思う。まぁ、今思えば学んだ心理学やら行動経済学やらを社内でも活かせばいいのに、と思うのだが。当時は純粋に、会社にとって売り上げを最大化するような考え方を取るべきで、私は寧ろ上司のミッションに貢献しているとさえ思っていた。

マーケティング部へ異動

 そんなこんなで3年くらいの営業生活を経て、まさかのマーケティング部へ異動辞令。大学は法学部(しかも専攻は国際政治学)出身で、マーケティングなど全く学んだことがなかった。いやいや、セールスだって学校で学んでいないけど何とかなったぞ、と自分に言い聞かせつつ、とにかくまずは色んな本を読んでマーケティングを勉強した。

 勉強している中で感じたことは、大学で学んだ国際政治学と似ている部分があるということ。例えば、ジョセフ・ナイのソフトパワーという考え方。これはブランディングの考え方とどこか似ているように思えた。というか、社会科学的な学問はどこか通底する部分があり、例えば思想としては構造主義だったりが多分に影響していることがよくわかった(というより、あらためて認識させられた)。セールスはミクロ、マーケはマクロで、より構造主義的に考えることができるマーケは寧ろ私に向いているかもしれない、とさえ思った。

 さて、晴れて元々担当していたメイン事業部のマーケ担当となり、当初は非常に重荷だった。マーケティング部の担当領域は非常に広く、営業企画部と商品企画部、それにウェブマーケや経営企画部的な側面も含まれるようなとんでもない部署だった(それゆえ、毎年退職者が後を絶たない笑)。しかしながら、異動してから毎年、事業部の売り上げとして運よく順調に伸ばすことができた(これについては自分の力だけで達成できたものだとは全く思っていない)。

 マーケティング部に異動してからは、ルーティン的な仕事の他に大きくは二つのプロジェクトを推進した。この二つの仕事がある程度完成したら別の仕事(異動もしくは転職)をしたいと考えている。

マーケティング部での二つのプロジェクト

 まず第一に、事業部のメイン商材の開発(リニューアル)プロジェクト。まだ20代だった自分が主導となって社長や営業部長、マーケ部長(この人は直属の上司だけど)、開発部長、技術担当者、全国の営業拠点長などなど自分より年上の方々と意見をぶつけ、調整したりした。この商材はちょっとした機械なのだが、何せ法学部卒業のバリバリ文系(ただし数学は少し得意でした。国立大学は落ちたけど笑)な私にはわからないことが非常に多かった。ただ、わからないことを「何となく」で進めるのが苦手な私は、頑張って勉強して食らいついた(何の商品かバレるのであまり詳しくは書けない笑)。結果、商品は無事開発が完了し、今では販売されている。売り上げも(今のところ)コロナ禍にも関わらず順調に推移。周りの方からも信頼されるようになった。

 そして第二に、デジタルマーケティングの推進。これは営業時代からやりたいと思っていたことだった。具体的にはマーケティングオートメーション(MA)の活用とコンテンツマーケティングの推進。営業時代、セールスフォースオートメーション(SFA)が導入され、これについて色々な本を読んで学び、誰よりも活用していたと自負していた。数々の書籍を読む中で、SFAとMAの連動について言及があった。MAは潜在的な需要を見える化する素晴らしいツールであり、ガムシャラな飛び込み営業を経験した立場からすると魔法のツールのように思えた。このMAを使って営業がフォローしうる顧客情報を効率的に量産することができれば、と考えている。営業部を統括する部署はマーケと別にあるが、「月に訪問〇〇件」のような非常に前時代的で、何のレビューもされない手法が普通に跋扈している。こんな状況から脱却すべく、MAによるスコアリングだったり、SFAとの連動による見える化(定量か)、KPIの設定などを実行したいと考えていた。

 現在、MAツールの導入には漕ぎつけたが、肝心なコンテンツが不足している状態。このコンテンツ不足の状態について異動当初から部内や経営会議で訴え続け、時にバッシングを受けながらも、何とかCMSの導入にまで漕ぎつけることができそうな状況になった。私は、コンテンツの王様は文章だと思っている。あらゆる事柄は言葉で切り取ることができ、他者と事柄をできるだけ正確に共有するためには言語を通してしかできないとさえ思っている。コンテンツの王様としての文章が整ったのちに、どのような手法を取るのが重要か考えるフェーズに入る。動画や画像がいい場合もあれば、コピーライティングが重要な場合もある。

 いずれにせよ、私にとっては、言葉こそが最も自分の考えることを正確(精確)で極力間違いが少なく共有できる方法だと信じている。いずれにせよ、デジタルマーケティング推進の戦いはまだまだ続く。


 もう一つ大きめなプロジェクトがあるが、それは何だか自分の身元と職場がバレそうなので割愛する笑

少ない会社経験の中で得られた教訓

 こんな感じでかなりダイジェスト版となってしまったが、プロフィールとしてここで主張したいことは①学びは経験に勝てる場合が十分にある、②人から信頼されるかどうかはかなり運の要素が関係しており難しい、③言葉の力はとても重要でありそれを武器にしていきたい、といった感じです。

 で、特に③が今回noteを始めてみようと思い立ったきっかけでもあるのです。

書き始めた動機

 noteを始めたのは、上述の通り、言葉を武器にしたいと思ったことが大きい。武器というより、道具として自分の考えていることを消化する場所が欲しかったこともひとつの理由。常に何かを考えて、それを表明できる人物でありたいと思っている。

今後書きたいこと

 今後書いていきたいことは、実の所あまり決めていない。本業としているマーケティングのことも書きたいと思っている。例えば、マーケターというと輝かしいウェブマーケターの方が色々な記事を書いていたりする。私は残念ながらあまりキラキラしたマーケターではない笑。Twitterマーケティングで月に〇〇万円の金儲けもできないし、殊更「無料で〇〇マーケの資料あげます!」みたいなこともしない。そして、こういったキラキラマーケターが重要な人たちだとも思わない。あまり中身をみたことがないのに言うのはフェアじゃないけど、何だかインチキ臭いからね笑。

 マーケターの仕事は元々10の価値があるものを、正確に10の価値があると伝えることだと思っている。大抵の場合、10の価値がある商品は10の価値があると伝わらない。そして、10の価値があるものを作るきっかけを企画するのもマーケターの仕事だと考えている。キラキラマーケターの方々は価値が1しかないものを量産して、それをあたかも10の価値があるかのように伝えている(ように見えるものをいくつか拝見した)。そんなことで金儲けして楽しいのかな?と思う。お金が儲かればそれでいいと言う人は楽しいのだろう。どうせなら社会に自分が考える価値を提供して、その上で金を儲けたいと私は考えている。

 こんな感じで、世の中で使われている”マーケティング”という言葉の使われ方と、私が仕事としているマーケティングの違いを説明したり、とか色々考えています。

 少し余計なことも書いたけど、Twitterとかでキラキラマーケターを見て、こんな人たちばかりだと思われたくないな、と思ったのもひとつのnoteを始めたきっかけです。マーケティングってもっと知的に面白いものですよ。

閑話休題

 話は逸れたけど、とにかく何を書くのかはその時になって考えてみることにする。会社のこと一つとっても、マーケティング、デジタルマーケ、営業企画、商品企画、経営戦略、オーナー企業ゆえの悩み、中小企業ゆえの悩み、会社の人間関係など多岐にわたる。このほかにもウィトゲンシュタインにも興味があるし、構造主義やポストモダン思想も現代に影響を与えていると思っていて、学びたいと思っている。マルクスの資本論も学生以来読んでいないので読み返したい。コロナ禍で旅行にも行けないから、沢木耕太郎の「深夜特急」も読んでみたい。読んだ本について自分なりの書評を書いてみたい。あと、中小企業診断士の資格を取ろうと考えている。願わくは資格を無事に取得して、そのことを記事にしたい。取り急ぎ、今の時点で思いつくのは以上だが、急に三国志について書きたくなるかもしれない笑

 とにかく、興味の幅が色々と散らばった、中小企業所属マーケターの駄文を今日から認めてみようと思う。誰かの役に立つといいなと思いつつ、あまり自信はない。とにかく、そんなことは考えずにまずは書いてみようと思う。

 題名は「シムラ ヨウタとは何者か」としたが、およそ何もわからなかったと思う笑。でも、それは当たり前。こんな短い文章では誰のことも表現できないのだから。

2021.2.2 シムラ ヨウタ

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?