ちょっとスピリチュアル?な話
昨年の話ですが、ある日の朝、人身事故がありました。
7時に駅に着いた時には止まっていて、改札の外に朝の通勤客があふれかえっていました。
通常、人身事故の場合、電車が復旧するまで1時間くらい。
その日は、少し余裕を見て出ていたので、ぎりぎり予定まで間に合うかなと。
ところが復旧見込みのアナウンスが流れたら、1時間半後。
「いつもよりも大変な事故なのかなあ」
と考えて待っていたら、30分ずつ、復旧見込みが遅れ・・
結果的に、復旧したのは2時間半後でした。
クレーン車を呼ぶような大事故だったようです。
しかし、とにかく朝の通勤・通学時間。
復旧しても、改札の外はびっしり。
やっと電車に乗れたのは3時間後の10時でした。
■3時間の中の心の揺れ動き
その日は、僕が楽しみにしていた1Dayの講座の受講日でした。
幸い?コンサルティングや、僕が講師の講座ではないので、クライアントや受講生へ迷惑をかけることはない。
講座も、少人数制のものではなく、100名定員のものなので、ひとり受講生が減っても相手の運営にも支障はない。
なお、その講座は10時開始。
電車に乗れたのが10時なので、会場へ着くのは11時半。
1Dayで17時までなので、2/3は参加できる。
2/3参加できるだけでも得られるものはある!
でも、ふと、その時に思ったのです。
「あれ?なんか、物理的に足止めされている?」
と。
■天からのメッセージ
結論としては、先方へ連絡して講座へ参加するのをやめたのですが、それはなぜか?
これが、30分遅れで行けそうであれば、間違いなく講座へ行っていました。
また、通常は1時間で復旧するし、その日は、余裕を見て早く出ていたので、本来であれば問題なく参加できていました。
でも、人身事故で復旧に2時間半、さらに電車に乗れるようになるまで3時間というのは僕も初でした。
そして、その日の朝に、クライアントからの相談メールが来ていたり、僕自身もやっておきたい仕事もあったのです。
ちなみに、昔の僕であれば
「なんでこんな日に限って・・(イライラ)」
「早く復旧しないかなあ!!(イライラ)」
「今日の予定どうしてくれるんだよ!(イライラ)」
と、その事象にとらわれて、心穏やかじゃない3時間を過ごしていたのだと思います。
でも、起業してから、経営者の視点を学び、物事を別の側面からも見れるようになりました。
確かに、楽しみにしていた講座で、それに参加できないのは残念。
経営者を中心とした講座なので、何か出逢いもあったかもしれない。
だけど、一方で、仮に参加しないとすると、もともと1日予定を空けていたので、丸っと6時間使える時間ができる。
経営している人はわかると思うけど、この
「時間のギフト」
というのはとても貴重。
そう考えた時に、この物理的な3時間の足止めということには意味がある!と考え、講座への参加をやめ、作業Dayにしました。
結果として、クライアントにもタイムリーにフォローでき、やっておきたかった仕事もその日に終えることができ充実した時間を過ごせました。
■あ、すみません!
スピリチュアルでも何でもなく、発想の転換と意思決定の話でしたね(笑)
でも、この日々の中で起こった
「事象」
から、何を感じ、何を考え、また、いろいろな角度から見て、意思決定をする。
これは経営者にとって大切なことです。
そして、これができるようになると、感情にとらわれなくなります。
なぜなら、感情に身を任せること以外に「考える」というやることができるからです。
ビジネスをしていると、
・メールで急きょ、営業していない企業からの研修の依頼が舞い込んだ
・来月末で終了予定の契約先の企業から急きょ半年の延長依頼の話が来た
・配慮はしていたけど、思わぬ形でクレームの連絡が入った
・予定していたスケジュールが、外的要因で大幅に狂った
・なぜか受講生のキャンセルが続いて、当日に参加者が1名だけになってしまった
など、いいことも、悪いことも含め、予期しないイレギュラーなことっていろいろ起ります。
一方で、1時間は2倍にはできない。
AもBもふたつはできない。
選ばなければならない。
そんな時に、
「その事象が伝えてくれているメッセージは何だろうか?」
とちょっと視点をストレッチして考えてみる。
すると見えてくるものがあります。
なお、これは僕の考え方だけど
「自分に起こる事象はすべて必要なコトである」
と考えています。
それであれば、それが「何か?」を考えることって大事だなと。
もし、今、自分が直面している「事象」に感情を揺り動かされていることがあったら
「その事象が伝えてくれているメッセージは何だろうか?」
をちょっと考えてみてくださいね!
【経営のレシピ】
予期せぬ事象が発生した時は
「その事象が伝えてくれているメッセージは何だろうか?」
を考えてみる。
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