見出し画像

ベイビーステップ

嫁さんが購入したサプリメント。
成分がいいということで、海外のサプリメントを購入しました。

そして、開けてみたら・・

一粒が・・でかい!
たしかに、欧米人の身体の大きさからすると普通かもしれないけど・・

一瞬飲むのをためらってしまいます・・
そして、実際に飲んでみたら、やっぱり大きいので、ちょっと喉に引っかかる感じ。

そこで、砕いてから飲むようにしました。
細かくすることで、飲みやすくなりました。

なお、先日、起業準備中の方から相談を受けたときに、実は同じことが起こっていたんです。

■リアルな悩み

彼女は海外が好きで、輸入雑貨をネットで販売するのが夢。
そして、実際に海外旅行する時に、いろいろまわり、仕入れ先も見つけたのこと。

話を聞いてて、すばらしい行動力だなあ!と感じてました。
ただ、当然、ビジネスとして仕入れるとなると輸入手続きが必要。

また、仕入れ値を抑えるためには、輸送費が安い船便がいいのだけど、ある程度ロット数をまとめる必要がある。


そんな彼女の今の悩みは
「やりたいけど、本当にこの事業がうまくいくかわからない中で、このまま進めて行っていいのか不安」
「最初はワクワクしていたけど、いざ具体論になってくるとお客さんのイメージが湧かないので、モチベーションが下がってしまう」
とのことでした。


実は、こうした悩みって多いのです。

大事なことは
「本当にやりたいかどうか」
ですが、ここはクリアしてて
「本当にやりたい!でも、不安」
ということが起こります。


この原因は「粒」が大きいからなんですね。


■粒を小さくしてみる

彼女のやり方は、セオリー通りで間違っていない。
多少のリスクも覚悟でやれる人は、そのまま進めていくことができます。

でも、彼女のように起業するのは初めて。
さらに、これまで勤めていた会社などでも、そうした業務に携わったことがない。

いわゆる
「初めて尽くし」
の時は、動けなくなることが多いのです。


そこで、僕が彼女にひとつの選択肢として伝えたのが

1.今度海外へ行った時に、お土産として持って帰れる範囲で、扱いたい雑貨を仕入れてくる
2.それらをフェイスブックやLINEを使って、友だちに案内して販売会とか、雑貨の使い方セミナーなどを開催してみる

のもいいんじゃない?ということ。


まず、反応を見てみる。


彼女はいきなり、これまで上ったことがない階段を上ろうとしている怖さ。
冒頭の僕の話であれば、飲みこむのがちょっと不安になる大きなサプリメントに対する躊躇です。


だから、その「粒」を小さくするのですね。


■ベイビーステップ

これを「ベイビーステップ」といいます。
ちょっとだけがんばったら、できそうなステップ。

そして、彼女のケースであれば、それをしてみることで
「どんな人が購入したいのか顧客層が見えてくる」
「販売時に話を聞くことでニーズを聞き出せる」
「購入して喜んでいる友だち(お客さん)の顔を見ることで、自分のビジネスの価値を体感できる」
ようになりました。


すると、最初は大きく感じて躊躇していたステップも、踏み出しやすくなります。


つまり、大きなステップ過ぎるのであれば、それを上るのを、半分とか1/3、人によっては1/10のステップにする。

そして、一歩ずつ登っていく。


■自分に合った「粒」の大きさを知る

実はぼくがコンサルティングでしていることは、この
「粒」
の見極めです。

目の前の人は、どれくらいの粒だったら行動できそうか。
これは本当に人によって違うんですね。

小さく一歩ずつ地道に上っていく方がいい人もいれば、大股でガンガン上っていく方がいい人もいる。

さらには、リスクが多少あっても、思いっきりジャンプして、穴に落ちたりこけたりしても、ものともせず笑いながら再チャレンジする人も。

だから、自分に合った
「粒」
の大きさをまず知るコト。

これが、起業する上で大事なんですね。

そして、それがわかれば、計画を立てる時に、その粒の大きさで立てていけばいいので、進みやすくなります。

■行動しやすくなると結果が出る

ちなみに、なぜ、ぼくがこれが得意かというと、会社員時代は対外的にはコンサルタントだけど、社内ではマネージャーだったからです。

自分のチームのメンバーが10人いたら、彼ら、彼女たちが滞りなく業務を遂行していくとスムーズに進みます。

でも、この時にこの
「粒」
が合わないと停滞するんですね。

だから、僕が直接見るメンバーが10人いるとしたら、その10人ごとに指示の出し方を変えていました。

そんなことをトータルで300名近いメンバーに対して行ってきました。
そして、今も、行っています。


その意味では、ぼくのコンサルティングで提供しているのは、いわゆる
「提案して終わり」
というコンサルティングではなく
「相手が動ける「粒」での選択肢の提示と行動へのサポート」
というマネージャー的な関わりです。

そうすることで、行動しやすくなり、行動すれば、新たな結果につながっていくので、成果が出やすくなる。


「なんとなく行動に移せない」
「計画を立ててみるけど、なんかしっくりこない」
「うまくいくイメージが湧かない」
という人は、ぜひ、
「自分に合った粒の大きさ」
に行動を落とし込んでみて下さね。

【経営のレシピ】

行動できない時は、計画した「粒」が、自分に合った行動の「粒」になっていない時。

それであれば、粒を小さくして行動しやすい大きさ(ベイビーステップ)にする。
そして、自分に合った行動の「粒」の大きさを知ってから、計画を立てていく。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?