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やめる勇気 #164

僕は時間とお金をかけて何か新しいことを始めるときには、既存のもので
「やめるもの」
も決めます。


また、環境が変わったり、1年の終わりの節目などには
「不要なもの」
がないかをチェックし、ある時はそれもやめます。


なぜなら、時間とお金は有限だからです。
その限られた中で、何を選択し、どこに集中するか?がとても大事です。


■始める勇気とやめる勇気

今まで経験がないことを
「始める」
のには勇気がいります。


でも、おぎゃーと生まれてからは
「初めてのこと」
ばかりなので、この
「始める」
というシーンはたくさんあります。


だから、比較的これはやりやすい。

でも、特に問題もなく進んでいることについて
「やめる」
のはハードルが高い。


だけど、冒頭で話したように、経営者にとってはこの
「やめる」
を決めることはとても大事な意思決定なんです。


■チャンスを逃すな!

コンサルのクライアントや経営塾生には、いろいろな形で
「宿題」
を出します。

人によって、内容はバラバラ。
それは、リサーチだったり、サービスメニューの検討だったり、告知文の作成だったり、振り返りだったり。


先日も、クライアントの人に、その人の事業分野のリサーチを宿題に出したのですね。
そして、2週間後に、進み具合を確認するミーティングをしました。


その時に、この2週間の間にやりたかった案件の話が舞い込み動き出しているという報告がありました。
嬉しそうに話しをしてくれていて、僕も、嬉しく思いました。

と同時に、僕は
「じゃあ、先日出した宿題のリサーチはいったんここでやめよう」
ということを伝えました。


なぜなら、その人にとって
「今」
注力すべきことは、発生した案件を成功裏に終わらせることだからです。


僕が出した宿題は、その案件の話がない時にベストな選択肢として提案したものでした。
そして、状況が変われば優先順位も変わります。


だから、そこに意識を向けて、都度、取捨選択をしていくことが大事なんです。

■分散しない

僕らが全精力を注げるものってわずかです。
たくさんやろうとしたら分散します。

分散したら効果も薄まります。
その結果、結果につながらなかったりする。


だから、
「分散しないで集中する」
ことは、個人や小規模で起業した人にとってはとても大切な進め方になります。

いわゆる「選択と集中」です。


そのためには
「やめる」
ことも必要なのですね。


そして
「今この瞬間に注力すべきものに全身全霊で関わる」
のです。


■ひとりだと気づかない

なお、経営の視点からすると当然の判断とアクションなのだけど、クライアントからは

「そんな考えた方をしていなかったので気づきませんでした。
 自分ひとりだとこんな判断はできなかっただろうなあ」

という感想が出てきました。


ただ、これは、鍛錬していけば
「アンテナが磨かれる」
ので、誰でもできるようになります。


そのためには
「今、この瞬間だよ!」
「今、これに集中するとき!」
という
「正しい選択」
を繰り返していけばいいのですね。


繰り返していると、そのうちに
「自分で気づき、自分で行動を選択」
できるようになります


ぜひ、初期段階の
「反復練習」
が必要な人はコンサルタントや先輩経営者にアドバイスをもらいながら進め選択力、意思決定力を磨いていってください。


【経営のレシピ】

今この瞬間に注力すべきものに全身全霊で関わる。
そのために「やめる勇気」も持ち「選択と集中」で進めていく。

環境が変わったり、節目のタイミングで
「不要なもの・こと」
がないかをチェックする。

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