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ドラッガーさんのたとえ話

もう10年くらいたつのだろうか。

「もしドラ」という本が大ベストセラーになり、映画化までされた。
この本だ↓

その元になっているドラッガーさんのマネジメントの本で、こんなたとえ話がある。「三人の石切り工」という話だ。


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ある三人の石材の石切り職人にたいして、

「なんで働いているのですか」と質問した。

石切工は、石材を切ったり高く積み上げたりと、とても厳しい仕事だ。

一人目の石切工は「生活のため」だと答えた。

二人目は「自分の技術を誇示するため」だと答えた。

三人目は「高い建物を作るため」だと。

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この例え話は、

同じ仕事であっても、どんな意義や価値を持たせるかによって取り組み方の姿勢が変わってくるよ

ということを教えてくれる。

・・・・



ぼくはウツを克服していくまでにいくつかのバイトを経験した。

ある時は

またそのうち正社員になる。それまでのつなぎに、生活費を稼ぐために。またはリハビリのために。

そんな感じの意識だった。別にバイトをさぼってたわけではないし一生懸命にやっていた。

ただ、それ以上の意義や価値を見出すことができず、やる気がほとんど出なかったのを覚えている。

かたや、

安定剤の断薬を始めてほどなくして始めたカフェでのバイト。



これは相当に気合が入っていた。

このバイトを通して社会復帰してやるんだ、バイトくらい一人前以上にやってやる。

今までお世話になってきた人に元気になったという姿を見せるんだーーー。

そんな意気込みがあった。

たかがバイトかもしれない、けどなんでやるかの気持ちが違うから、取り組む姿勢が違うのだ。



初心忘れるべからず、とはいうけれど。

「あれ、自分はなんでこの仕事をしているんだっけ??」

そんな問いかけを自分に対して早めにしていたなら、ウツになることはなかったのかもしれない。

ウツになるかなり手前で軌道修正できたはずだからだ。

今思えば、自分の気持ちと向き合うのが怖かったのかもしれない。

周りや同期と同じことができないと恥ずかしい、かっこ悪い、ださい。

そんなプライドや見栄ばかりを気にして、自分の気持ちと向き合おうとしなかったのだ。



もし今、あなたが仕事に対して

モチベーションが上がらないとか辛いとか苦しいなどと感じているようであれば

「なんでやっているんだっけ?」

そんな問いかけを自分に対してしてみるとよいかもしれない。

向き合うべき辛さや苦しみというものはあるはずだからだ。

「でもじゃあ、何のために?」

ここに対して、自分の回答が明確にあるのであれば

自然とエネルギーが湧いてくるからだ。


いま、あなたがやっていることは

あなたがどうしても手に入れたい未来のために必要なことなのか、そうではないのか。

そこがとても重要なんだ。

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